012輪目 kodemari ページ15
kodemari 〜柊愛side〜
えっと、話を整理すると…
私の家と拓飛君の家は隣り同士で、お母さん同士はもう挨拶を済ましていて仲が良くて…
ロ「君が拓飛君ね〜柊愛と同い年だなんて!うちの娘をよろしくね!」
菫「初めまして柊愛ちゃん、拓飛を宜しくね。」
柊「あ、はい!こちらこそよろしくお願いします。」
うぅぅ…
拓飛君のお母さんにも嫌われたくない…
お母さんと菫さんはお話に夢中。
凄く盛り上がってる…
お願いだからお母さん、変な事は言わないでね…!
バチッ
拓飛君と目が合った。
柊「お母さん達、盛り上がってるね。」
拓「それにしても、隣り同士なんて…凄い偶然だな。」
ホントに凄い偶然。
こんなに嬉しい事の連続で、逆に少し怖い。
柊「拓飛君…迷惑な話かもしれないけれど…もし良かったら…私と…と…友達に…なってくれないかな…?」
い…言えた…変じゃなかったかな…
返事が怖くて、思わず小さくなってしまう。
拓「…もちろんだろ。ていうか、もう友達だと思ってた。」
その言葉を聞いた瞬間、気持ちがフワッと軽くなった。
ずるいよ、拓飛君。
柊「ちょっと待ってて!」
そう言い残して、私は家の中に駆け込む。
急がなくっちゃ拓飛君が帰っちゃう!
シ「Hi,柊愛!Had a good time?」
柊「Hi,パパ!Yes,I had a great time!!」
そして2階に駆け上がり、自分の部屋に入る。
確かこの辺に…
あ!あった!
私は見つけたそれを持って、また来た道を戻る。
柊「ハァ…ハァ…間に合った…」
拓「…大丈夫か?」
とりあえず呼吸を整えよう。
柊「フゥ…。えっとね、はいコレ。」
拓「?何コレ?」
柊「これは、コデマリの押し花が入った栞だよ。私が作ったんだ!本を読むときに使ってね。」
初めてできた友達に渡そうと思い作った栞。
こんなに早くこれを渡す日が来るなんて、思ってなかったよ。
拓「で?『コデマリ』の花言葉は何なの?」
柊「『友情』だよ。拓飛君は私の初めての友達なの。だから、記念…てきな?」
拓「フッ。ありがとう。大切にするよ。」
ロ「ひよちゃーん!そろそろ家入るよー!」
柊「はーい!」
そろそろ行かなくちゃ。
柊「じゃあまたね、たっくん!」
拓「え?たっくん…?」
『またね』って嬉しいな。
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コデマリ
花言葉…友情,優雅
誕生花…1/15,2/10,4/8,4/15
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作者名:博士 | 作成日時:2019年12月8日 11時