008輪目 celandine ページ11
celandine 〜拓飛side〜
そこにいたのは、人間離れした風貌の美しすぎる少女だった。
?「初めまして、こんにちは。あなたもよくここに来るの?」
妖…精…?
まさか女神…?
?「どうしたの?具合でも悪いの…?まさか…迷子?」
拓「あっ…いやっ…違っ…散歩。」
?「そうなんだ!私も散歩!一緒だね!」
白い髪に青い瞳。…妖精にしか見えない。
拓「あの…さ?お前ってもしかして…妖精だったりする?」
10秒程、沈黙が続いた。
俺、何か可笑しな事言ったか?
?「…プッ。あはははは!」
笑われた。
おもいっきり笑われた。
?「…クスクス。妖精じゃないよ。私は人間だよ。」
どうやらただの人間らしい。
妖精とか言った自分が馬鹿らしく思えてきたが、間違えてもおかしくはないだろう。
?「ねえ、ところでその手に持っている花…ツツジ?」
拓「あぁ、そうだよ。」
?「白いツツジの花言葉って特に素敵だよね。」
『花言葉』…って何?
拓「花言葉って?」
?「えっ、とね。花言葉っていうのは、その植物に与えられたメッセージみたいなものだよ。1輪 1輪の花に、ちゃんと名前があって意味があるの。みんなそれぞれ違うんだよ。」
ふーん…花言葉か。
拓「それで白いツツジの花言葉って?」
?「白いツツジの花言葉は『初恋』だよ!素敵だよね〜恋って。」
初恋…?
俺は手に持っていたツツジを投げ捨てた。
?「あっ…もぅ〜酷いよっ!」
…
?「あっ、そうだ。ちなみにね、この花は私なの。」
そう言って彼女が指差したのは、小さくて黄色い花。
拓「…お前…妖精じゃなくて花だったのか?」
?「違うよ!この花はね、『クサノオウ』っていって、花言葉は『私を見つけて』なんだ。」
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クサノオウ
花言葉…私を見つけて,思い出,枯れた望み
誕生花…7/26
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作者名:博士 | 作成日時:2019年12月8日 11時