010輪目 primula malacoides ページ13
primula malacoides 〜柊愛side〜
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
今は帰りの電車の中。
私の家の近くの駅、『花園丘』までは後5〜7分くらいだろう。
知りたいよ。折角出会えたあなたの名前。
柊「あの…あなたの名前聞いてもいい…?」
?「ん?ああ、いいよ。俺の名前は『乙女桜 拓飛』。因みに年は5歳。」
柊「拓飛君っていうんだ!しかも『乙女桜』って…拓飛君にピッタリなお花だね!」
拓「ピッタリって?」
柊「あのね、『乙女桜』っていうのは『プリムラ』っていう花の別名なの。そして、そのプリムラの中に『プリムラ・マラコイデス』っていう種類の花があって、その花の花言葉が『運命を開く』なんだ。」
拓「へぇー…」
『乙女桜 拓飛』君か〜よかった〜名前聞けて。
拓「それで?お前の名前はなんていうんだ?」
柊「私は『瘡野黄 柊愛』っていうの。年は拓飛君と同じ5歳だよ。」
拓「くさのおう…?変な名前。」
なっ!?失礼!
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
ピィィィィィィィィィィィィィィィィー…
シュコン…
『花園丘』
あ…もう着いちゃった…
楽しい時間って本当にあっという間だよ。
柊「私ここで降りるんだ。それじゃあまた、会えたら…」
もう…会えないのかな…
拓「ちょっと待って。俺もこの駅だから。」
…え?
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プリムラ・マラコイデス
花言葉…運命を開く,素朴,気取らない愛
誕生花…1/18,1/25,2/12
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作者名:博士 | 作成日時:2019年12月8日 11時