Part10 ７人目は新一年生 (ページ45)

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489話　現実ページ45

紫原「これが現実でしょ

なすすべなく体力も尽きてアンタが引っ込めばインサイドは完全に死ぬ

Aちんにボールさえ回らなければ

どう考えても誠凛の負けだよ」

木吉「！」

紫原「で、どう？

また何も守れなかった訳だけど

楽しかった？バスケ」

木吉「……っ」

貴方「紫原くん鉄平を離して！」

紫原「！」

日向「紫原どういうつもりだ！？」

紫原「…起こしてあげただけだよはい」

乱暴に日向に木吉を投げつけた

日向「木吉…」

貴方「鉄平…」

ブーーーーーッ

審判「誠凛選手交代！」

木吉は日向とAの肩に腕を回し、ベンチに向かった

黒子「木吉先輩！」

木吉と交代する黒子が駆け寄って来た

木吉はA達から腕を離すと足を庇いながら黒子の肩に手を置いて

木吉「すまんな後は頼む

Aの負担を減らしてくれ

勝ってくれ…っ」

黒子の肩を掴む手に自然と力が入る

そして噛み締める唇からも血が流れる

貴方「鉄平…」

ポケットからハンカチを出し、木吉の唇の血を拭いた

木吉「ごめんな A」

貴方「え？」

木吉「お前の負担を少しでも無くせられたらと思ったんだがな…

守りきれなかったすまん」

貴方「！バカね」

木吉「！」

貴方「そんな事気にしてたの？

私は別に大丈夫よ

こんなの苦でも無いわ

あなたが気にする必要ない

だから…

必ず勝つから待ってて」

木吉「…あぁ(ﾆｺｯ」

火神は紫原を睨んでいた

火神「紫原テメェ…ッ」

紫原「あ？何怒ってんの？」

黒子「紫原くんはさっき木吉先輩が抜けたら“どうあがいても誠凛は負けだ”と言いました」

紫原「うん」

黒子「まだ終わってませんよそれに…

居なくても意思は受け取ってあります

僕が代わりに君を倒す！」

紫原「俺を倒す？

そんな事もし本気で言ってるんだとしたら

捻り潰すよ黒ちんでも(睨」

黒子「(睨」