24枚目 ページ26
貴方side
小銭を自販機に入れてサイダーのボタンを押す。
サイダーって余計喉が渇くんじゃね？ とか知らない、知らない。
がこん、という音とともにサイダーが落ち、スロットの表示が動き出す。
これ、当たったことないんだよなあ…
そう思いながらサイダーを取り出してスロットが止まるのを待つ。
8
8
…8
自販機のボタンに灯りがつく。
……ん？
当 た っ た 。
よっしゃ当たった！
人生初だ！！！今日はいい日だなあ
さて、もう一つはどれにしよう
う〜ん、よし。
お目当てのサイダーは買えたから、無難に天然水にしようっと。
天然水のボタンに手を伸ばした瞬間、
後 ろ か ら に ゅ っ と 手 が 伸 び て き て ブ ラ ッ ク コ ー ヒ ー の ボ タ ン を 押 し た
………え。
思わず後ろに向かって叱責する
「何押しとんじゃワレェ！ひとの初めてを奪いやがって！！！！」
「まあまあ」
いきなり叫んでしまったが、相手の声にふと顔をあげる。
んー……
どっかで聴いたことある声なんだよなー
「A、相変わらずだね」
待って、もしかして会ったことあるけど忘れちゃったパターンか？
それだったらすっごく申し訳ない……
「それにしても、さっきの発言はちょっと……エr((」
いや、前言撤回。
こいつ知らない。こんな変態私知らない。
知ってても絶対知らんフリする。
一発蹴りを入れただけでよろけた相手は体制を立て直してコーヒー缶を開けた。
「いや〜、でも久しぶりだね」
「すみません貴方誰ですか私にこんな知り合いはいません名乗ってくださいさもないと不審者扱いしますよ」
ちなみに、私はブラックコーヒーが苦手なので(飲めないわけではない)その恨みもある。
だって、初めて当てたのがブラックコーヒーって嫌じゃん？
「あれ、覚えてないかな……
僕は佐々木、」
「あー思い出した！この前電話かけてきた人だ！」
さすが私。
「いる？」の声だけて相手を判別できるなんて天才かよ
……じゃなくって！
誰だ？
佐々木………
佐々木…………
私の知り合いで佐々木って名字の人、一人しかいないぞ
あの、大人しくて謙虚な……
「覚えてるよね、さすがに。僕は佐々木成海、まめぼうろだよ」
いや、いやいやいやいやありえない。
まめくん引きこもりだし絶対外出ないしこんなに饒舌じゃない。
「あ、A〜疑ってるでしょ」
うん((←
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蓮翔(プロフ) - humihumio01 (2020年2月16日 16時) (
レス) id: 46255b4e1b (このIDを非表示/違反報告)
Petrichor(プロフ) - 恋花ﾚﾝｶさん» ありがとうございます…嬉しい！コメントをいただくと、ちゃんと読んでもらえてるんだと思えて心が温まります(*^o^*) 更新頑張りますね！ (2019年12月30日 14時) (レス) id: b08c19ea18 (このIDを非表示/違反報告)
恋花ﾚﾝｶ - これからの展開が楽しみです！更新待ってます。無理をしない程度に頑張ってください！ (2019年12月30日 13時) (レス) id: 8916eccc14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Petrichor | 作成日時：2019年8月30日 14時
