【d！】クラスの一軍女子の生態解明所【ut】 (ページ1)

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一話ページ1

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突然だが、僕は一軍女子が嫌いだ。

教室の真ん中で授業開始ギリギリまで騒ぐし、なんだったら授業が始まっても騒いでる。

それに、同じ一軍にいる陽キャ男子には馴れ馴れしく話しかける。なのに俺は、

『鬱島くん。』

って、クソみたいによそよそしいのもなんか嫌だ。
そりゃ、僕は名前の通り鬱だし根暗だ。けど、そこまでよそよそしくするか？

それに休み時間は声がでかいのに、音読の時になると声量が0になったんじゃないかってくらい聞こえなくなる。
いつもの元気はどうした、もっと腹から声出せよ。

このように、クラスの一軍女子には矛盾だらけだ。
さすがのひろ〇きも論破しきれないんじゃないだろうか。

僕は、そんなひ〇ゆきでさえ論破できない彼女らの生態を解明することにした。

僕は小さいころから近くにいるクソみたいな科学者の実験室に通っていた。そのおかげとは認めたくないが、生態解明には少々慣れている。
今こそ、あの地獄のような日々を生かす時が来たのだ。

生態解明の第一歩、まずは情報収集と記録だ。

それと、先に言っておくが、生態を解明する一軍女子は一人に絞っておく。そのほうが楽だしな。

ということで、僕は記録のためのノートを買いに行くことにする。

だが、ここで一つ僕に困難が襲い掛かる。

そう、金がない。

不味い、非常に不味い。
せっかく意気込んだのに出オチで終わってしまう。それだけは何としても避けたい。

ぐるぐると頭を回していると、突然ピロン、とスマホの通知音がする。
スマホを開いてみると、「コネシマ」からlineが来ていた。どうやら買い物に付き合ってほしいようだ。

「…コイツに金借りるか。」

僕はコネシマからのlineに一言返し、家を出た。