story２ ページ3
長過ぎる廊下を進んでいくと、ある部屋が目に入る。
それは、障子が黒く染まった部屋だった。
色を塗ったような、そんな黒い障子ではない。
飛び散ったような、跳ね返ったようなそんな色のつき方だった。
そう、まるで、何か人を切りつけた時のように。
僕は気配を殺し、そっと近づくと聞き耳を立てた。
盗み聞き……盗聴は良くないけれど、この場合くらいは見逃してほしい。
て言うかこんのすけも障子の隙間から覗いてるし……←
『(…………、誰も居ないのかな？)』
こんのすけ「(寝ている、あるいは留守なのかも知れません！
取り敢えず、審神者のいる……前任の部屋へ行きましょう)」
こんのすけに頷いて、再び歩き出す。
やはり廊下の床はとてつもなく汚い。
持参したスリッパくん、もうゴミ箱行きだね……。
そう言えば、ここに来るまでに誰ともすれ違っていない。
刀剣男士所か、庭には花も咲いていないし、小鳥たちでさえ囀りを拒否し、ここに来ることさえ拒んでいる。
こんのすけと顔を見合わせながら進んでいると、がたんッと大きな音がした。
「言う事聞けねぇのか！？大人しくしろっつってんだろ！！！」
「ごめんなさいっ、謝りますからッ！！誰かッ！！！！！！！」
次いで聞こえたのは、低い男の怒鳴り声と、誰かの助けを呼ぶ叫び声。
僕は地を蹴り急いで声のした場所へと向かった。
誰が叫んだのかは、分からない。
けれど状況からして、怒鳴ったのは前任の審神者だろう。
と言うことは、助けを求めたのは刀剣男士の誰かだろう。
暴力か、はたまたこの時間から夜伽を強制しているのだろうか。
どちらにしろ、助けない訳にはいかない。
場合によっては…………いやどんな場合でも前任は半殺しにする。
近づくにつれ濃くなる白濁の臭い。
そして、また叫び声が聞こえた。
その場所に着くと、バチンッ、と言う頬を叩くような乾いた音が響いた。
勢いよく障子を開けると、白い服を着た男が、布団の上で誰かに跨っていた。
先程とは比べ物にならないくらい強い臭い。
思わず顔を顰めた。
敷かれている人物は、頬を赤く腫らし、瞳に涙を貯めて、口から血を流していた。
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気まぐれ飼育・育児日記【男主】
この作品と少しだけ繋げようかな、と思っておりますきつつきです。
よければ読んでみてください🎵
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梶屋 - 一番面白いとこで更新止まってる…………和睦の道はないのでしょうか。 (2018年8月24日 8時) (携帯から) (
レス) id: 46e1741f78 (このIDを非表示/違反報告)
きつつき！(プロフ) - ロワです。さん» 同じですね！今後そう言った場面を入れていきたいと思っていますので楽しみに待って頂ければと思います！ (2017年3月18日 23時) (レス) id: e777c39756 (このIDを非表示/違反報告)
ロワです。 - 私も抹茶やチーズ好きで、きのこ嫌いですよ〜！！ (2017年3月18日 19時) (レス) id: 8d6b86ff12 (このIDを非表示/違反報告)
きつつき！(プロフ) - コメントありがとうございます！抹茶いいですよね……夢主くんと同じものが好きということは私と一緒((( がんばって更新しますのでどうぞよろしくです！ (2017年3月6日 6時) (レス) id: e777c39756 (このIDを非表示/違反報告)
ヒビキ(プロフ) - 面白いです。夢主君の台詞が滅茶苦茶カッコイイ！きつつき！殿抹茶好きですか！僕も抹茶、大好きなんです！好きなものが一緒で、頬が緩んでしまいました(笑)次回楽しみにしています！ (2017年3月6日 0時) (レス) id: 9ddb2aed53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きつつき！ | 作成日時：2017年2月13日 22時
