記録係7【アンナチュラル 】

知り合い ページ17

※オリジナル

毛「で、今日からAちゃんが
使う部屋がこちら。」

署っていうから、
警察署かと思いきや…

『な、なんと豪華なホテル…！！』

こんなホテル泊まったことない！

『ベッドふかふかー！！』

ここなら二、三日どこじゃなく
何日でも泊まりたい。

毛「で、Aちゃんの
面倒を見てくれるのが」

蒼「蒼波静葉と申します。」

『蒼波さん？』

どこかで聞いたことあるな…
というか！

『毛利さんじゃないんですか！』

毛「Aちゃん！！
それは嬉しいお誘いだけども！
しかし、それはダメだと思うんだ！」

…何故

蒼「Aさん、
毛利さんは一応男性です。独身です。
危険だと思いませんか？」

毛「柔らかな笑顔で
さらっと酷いこと言うよね、君」

蒼「失礼致しました」

『何が危険なんですか？』

毛「ね？Aちゃんって
こういう子なの。分かった？」

蒼「了解致しました。」

『どういうことなんでしょうー？』

ベッドでじたばたすると
「埃が立ちますよ」とにっこり制された。
ほわほわ笑顔で癒される。

毛「何かあったら蒼波を呼ぶこと。
隣の部屋にいますからね。
私もなるべく、ホテル内にはいますので。」

『はーい。』

ばいばーいと毛利さんと別れると
蒼波さんと2人きり。

『お茶、飲みますか？』

蒼「あら、いいんですか？」

『大好きな紅茶、家から持ってきたんです
よかったら蒼波さんも一緒に！』

蒼「まあ、嬉しいっ！私も紅茶
大好きなんです！」

「カップをお持ちしますね」とニコニコ
笑う蒼波さんは本当に可愛らしい。

すると、カシャンと落ちるスマホ。

蒼「あら、失礼致しました」

『あっ！ムーミンだ！』

蒼「Aさんもお好きですか？」

蒼波さん。ムーミン。
…あ！坂本さんの想い人！！

『私、スナフキンが好きで！って違う！
あの！私、UDIの人間なんですけども！』

蒼「存じておりますよ？
それにしても、スナフキンがお好きとは…！
自由な方がお好きなんですね！！
スナフキン…私も元々はスナフキンから
ムーミン谷を知ったんです！
でも、今やムーミンの虜になってしまいました…
ムーミンの家族を見ていると癒されてその」

『蒼波さん…ちょ、あの待ってください…』

蒼「あらやだ…！すみません！」

これは…ビンゴかもしれません。

『いえ！大丈夫です！
あの、坂本さんという方、ご存知ですよね？』

蒼「え？坂本さん？」

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