記録係7【アンナチュラル 】

刑事 ページ16

※オリジナル

私はUDIを後にする。

毛「ごめんね、Aちゃん…
中堂さんと離すにはこうするしか…」

『あの！ネタバレはいつするんですか！？』

毛「…ネタバレ？」

あれ？違うのかしら？

毛「高田がAちゃんを
狙っているんです。
…警察署に手紙が届きました。」

かさりと手渡されたのは
くしゃくしゃの紙に私を殺すと書いてあった。

『わあ。怖い』

毛「ほんとにそう思ってる？？」

『あんまり。』

毛「はあ…」

なんか、ため息つかれた悲しい。

『というより、なにより！
あの！じゃあ、私は犯人じゃないんですよね？
…みんな…知ってるんですよね！？』

毛「ええ、中堂さん以外は。」

『そこ！なんで系さん以外なんですか？』

毛「どうせ、Aちゃんの事は
俺が守るから必要ないだのなんだのって
騒ぐでしょう？」

…確かに。

毛「実際、守れてないじゃないですか。
…この前だって！Aちゃんに
あんな大怪我させて…！」

『毛利さん…？』

毛「あんなにAちゃんの
側にいるのに…！なぜそんな事になるのか…！
自分の身すらも守ってないのに！
…ほんとにAちゃんも、中堂さんも
死ぬとこだったんですよ！」

珍しく怒る毛利さんにギョッとする。
目には涙が。

『あの…すみませんでした。』

毛「いえ…こちらこそ取り乱しました。」

そうだ。身近にいる人がいきなり
消える苦しみは私や系さんは
よく知ってるじゃないか。

毛「とりあえず、Aさんは
警察署で保護させてもらいます。
中堂さんも、あの事件に関わっていますから
見張りとして私服警官をつかせています。
…ほんとだったら中堂さんも
こちらに連れてくるべきなんですが…
2人で固まるほうが危険だと上の判断でして…」

『いえ…ありがとうございます。』

毛「とりあえず二、三日を予定しています。
神倉さんには了承を得てますので
仕事は気にしないでください。
…着替え等、取りに行きますか？」

『二、三日となると取りに行きたいです。
いいですか？』

毛「もちろん。急でほんと申し訳ありません。」

『いえいえ！
というか、毛利さんって
きちんとちゃんとした刑事さんなんですね！』

毛「え！？Aちゃん
俺のことなんだと思ってたの！？」

クスクスと笑うと
毛利さんは「ちょ…え！？ほんとどういうこと！？」と署につくまであわあわしていた。

ちょっと真剣な毛利さんを見ると
からかいたくなるんです。
ごめんなさい。

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