記録係5【アンナチュラル 】

警察 ページ34

※オリジナル

『とりあえず！
やっぱ毛利さんに連絡っ！』

系さんが皆に事情を話してる間に
パパッとかける。

中「おいっ！A！」

『…もしもし…Aです。
毛利さん、今お時間大丈夫ですか？』

毛「Aちゃん、どうしたの？
いきなりだね…もしかして食事のお誘いと…
「違うっ！」違うんですね。というか、
中堂さん、突然はやめましょ…突然は」

毛利さんと話してると
系さんが私のスマホをとる。
やめてー大きな声出さないでー
てか、何が違うのよー。

『系さん。返して。』

中「…クソっ！」

私が冷たく言えば、目を見開いて
数秒待った後にぽいっと返す。

『すみません…。』

毛「いいえー。大丈夫ですよ。
…それで、用件は…？」

『あの、お姉ちゃん…糀谷夕希子の
持ち物って全て燃やされちゃったんですよね？』

毛「全て…と言いたいとこですが
もう、真っ黒焦げで何が燃やされて
何が足りないのか、全く分からないんだよ。
…それがどうしたの？」

『それが、お姉ちゃんから
今日連絡があったんです。
…後で公衆電話から掛け直してみようと
思ってるんですが、まずは毛利さんに
連絡しないとな…って。』

毛「糀谷夕希子さんから連絡っ…！？
そんなバカなっ！…とりあえず
そちらに行きます…！掛け直しは
まだ待っててっ！」

『ありがとうございます。』

ぶちっ！という音を立てて電話が切れる。

『毛利さん、来てくれるって！』

六「良かった…
僕らは専門外だから、ここは
きちんと警察に任せなきゃ！」

中「…ッチ！」

夕「もー中堂さーん。
毛利さんにまで焼いてたら
本当キリないわよー？
大丈夫、Aは中堂さん一筋よ。」

ミ「Aは大丈夫だと思いますよ。
ねー？Aー！？
中堂さんの事大好きだもんねー！？」

『う…え！？あ、あの！
えっと…』

そんな皆の前で…！？

中「…なんだ、その反応は」

そう言って私から目を逸らし、
少しシュンとする系さん。
やめてください、そんな顔しないでください。
…可愛いんですよ。全く。

『…だ…大好きですよっ！
だから、六郎くんとも毛利さんとも
話すのを許してくださいっ！！』

ぎゅっと目をつぶって
大きな声で今の気持ちを伝える。
目をそっと開けば固まる系さんと騒ぐ3人。

夕「きゃー！A大胆っ！」

ミ「へーAも結構言うのね」

六「…お二人とも、Aちゃんが
可哀想です。」

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