記録係5【アンナチュラル 】

吸血鬼 ページ17

※オリジナル
作者、知識がありません。
温かい目で見てください。


桜の栞を貰って数日後。
高瀬の事件もあったからか
ラボは大忙しです。

その中で不思議な
ご遺体が運ばれてきました。

木「うちの会社では
見たことないご遺体…
…不思議なご遺体です。
まるで、吸血鬼に噛まれたような…」

さすがの木林さんの
笑顔も引きつっている。

ミ「吸血鬼…？」

中「…とりあえず見てみるか
A、よろしく頼む」

『了解。』

解剖を始めると
すぐに気づいたのは血液量。

『血液量が少なすぎる…』

例えば、体重６０kgの男性の場合、
体重の約８％、約４，８００mlの血液が
体内を流れているはず。

また、20代前半の男性なら
もう少し多くてもおかしくはないはず。

『…2680ml…少なすぎるよ。』

夕「あと首筋に、二つ皮下出血。
…これが吸血鬼ね…」

六「死因は…失血死って事ですか」

中「ここ以外に外傷はないな。
この小さな皮下出血で失血死とは…」

坂「…ん？これは？」

坂本さんが見つけたのは
あしの付け根にも一つあった皮下出血。

ミ「…首筋にあるものとは、違います。
久部くん、写真お願い。」

六「はい。」

______
解剖が終わると、毛利さん達がいる。
神倉さんは頭を抱えて、
ソファに座り込んでいる。

『…お疲れ様です。
神倉さん、毛利さん。
…どうしたんですか？？』

毛「Aちゃん…
解剖結果どうだった…？」

『死因は失血死。
しかし、外傷は皮下出血のみです。
…何かあったんですか？』

神「この子の情報は全くなく、
捜索願いも出ていない…全く身元が
分からないそうなんです…」

ミ「え。また名無しさんなんですか…」

夕「男の子だし、
ななこちゃんじゃなくて
ななおくんかー。」

中「A、ちょっと来い。」

くいくいと手招きされる。
んん？何だ？
なんかくれるのかなー？と
ニコニコして向かうと
がぶりと首筋を噛まれる。

『いったー！！なにすんの！？』

中「…やっぱりおかしいだろ」

『おかしいのは中堂さんだよ！！』

そのやりとり見て
「色気もクソも無いですねえ」と
笑う坂本さん。…笑い事じゃない。
…叫び声を聞いて、全員がこっちを見る。

中「三澄と東海林…ちょっと来い。」

『無視ぃ！？人の首噛んどいて！！』

夕「何よー。名指しで呼んでー」

中「見てみろ。」

と、私の首元をぐいと引っ張る。
首元伸びますけどー？
やめてもらえません？

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