記録係2【アンナチュラル 】

起床 ページ19

※ここから来週(2/23)までオリジナルです。
ドラマの進行の仕方によって変更の可能性もあります。
オリジナルが苦手な方は回れ右してください。


窓から光が差し込んできて、目がさめる。
…良かったトイレ大丈夫。

結果、一晩中こんな感じ。
とりあえず起きてもらわないと
皆、出勤してきてしまう。

『中堂さん…朝ですよ起きてください。』

ゆさゆさと揺らしても全く起きない。
どうしたものか…と周りを見渡すと机の上に
スプーンと金属製のお皿がある。

…これだ！
お皿をスプーンでカンカン叩く。

中「あああ…！うるせえ！なんだ！」

『おはようございます中堂さん。
シャワー室に行きたいので離してください。』

中「あ？A、なんで俺の上に乗ってんだ」

『え！それは中堂さんが…』

と、昨晩の事を思い出すと顔が熱くなる。
…いや、覚えてないのならそれで良い。
思い出して欲しくない。

『とりあえず！離してー！！』

中「…っ！悪い…！」

あら、意外に素直だわ。
朝の中堂さんは機嫌が悪いのに。

『シャワー室行ってきますね。
片付けよろしくです！』

と、敬礼しラボを後にする。

＿＿
中堂さん視点

朝、うるさい音で目がさめる。
誰だ朝からうるせぇな。

中「あああ…！うるせえ！なんだ！」

『おはようございます中堂さん。
シャワー室に行きたいので離してください。』

なんだ、Aか。
にしても、顔が近い気がする。

中「あ？A、なんで俺の上に乗ってんだ」

俺の膝の上に乗っかっているA。
どうりで温かいわけだ。

『え！それは中堂さんが…』

昨日をあまり覚えていない。
神倉さんと飲んで、Aが帰って来る前に
木林から連絡があった。

Aが知らん男に人工呼吸をし、そして久部と帰って来るという連絡だった。

腹が立って、用意してある以上の酒を飲んでいるとAが帰ってきて…それで…どうだったか。

聞いてみようとAを見ると
真っ赤な顔をしている。
なんだ？と、じっと見ると首筋に赤い印。
…まさか、俺がやったのか。

『とりあえず！離してー！！』

じたばたされ、我にかえる。

中「…っ！悪い…！」


『シャワー室行ってきますね。
片付けよろしくです！』

と、敬礼しラボを後にするA。

…やってしまった。
ずっと我慢していたのに
それも酒にのまれて…記憶もないのに。

中「…くそ…！」

大切な人の大切な人。
そして、どんどん大人になり重なっていく。
俺はいったいどうしたら良いんだ。

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