記録係。【アンナチュラル 】

初対面 ページ2

ミコト視点

今日は解剖は午後からなので
東海林は午後から出勤、
久部くんは前回の症例をまとめ終わって仮眠中。
中堂さんは…どこだろう。今日は見かけない。
午前中はきっと平和に過ごせる……はずだった。

中「はあ！？そんなのは聞いていない！」

中堂さんの怒鳴り声を聞くまでは。

ミ「はあ…やっぱ平和にはならないかー」

六「おはようございます…何かあったんですか？」

ミ「さっぱりわかりませーん。」

六「今の中堂さんですよね？どうしたんだろ」

ミ「あー、ほっとこほっとこ！触らぬ神に祟りなし」

六「ですね。あ、そういえば昨日美味しいチョコレート買ってきたんですけど食べます？」

ミ「あ！食べ…「お前が新しい記録員なんて聞いてない！」記録員？」

六「新しい記録員入るんですかね？あ、チョコどうぞ。」

ミ「さあ、何ヶ月もつかな。あ、かわいいチョコ…ありがとう」

2人でチョコを食べながら、遠くから聞こえる罵声を聞いていると…

神「はいはい、そこの仕事中なのに休憩してるお二人さん、お知らせし忘れてたんだけど、今日から中堂班に新しい記録員が入ります。」

ミ「お知らせして忘れてはいけないかと」

六「結構重要ですよね？」

神「仕方ないでしょ。坂本さんもいつ辞めるか分からないし、もう1人くらい入れておかないと…って急いで探したんだから」

確かに、坂本さんはそろそろ限界そう。
今日も胃痛で通院だもんね。

『あの…そろそろ良いですかね…？』

声がする方を見ると、私より小さい女の子がこっそりと顔を覗かせた。
幾つだろう…すごく若く見えるけど…

六「あれ？隣にいるのって…中堂さん！？」

ミ「荷物…あの中堂さんが女の子の荷物もってあげてる！！」

年齢より、女の子の隣にいるダンボールを持った中堂さんに驚く。

中「悪いか。」

『中堂さん、日々どんだけ親切心がないんですか…。』

中「［荷物を持ってくれ］なんて頼まれた事無いからな」

『いや、そういう問題じゃ無いと思います…。』

中「知るか。で、これはどこに置けばいい」

神「久部くんの隣の席だよ、置いてあげて」

と、言われて久部くんを睨む中堂さん。
話についていけないわ。

ミ「あの、自己紹介は…」

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