宮下君と私の恋愛戦争 (ページ5)

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これは化学反応か？by宮下ページ5

それからの俺らは第7世代の波に乗っかり人気となっていった。

元々は霜降り明星のせいやさんの発言で始まった第7世代という若手の芸人枠。

俺らが有名になったのはある意味せいやさんのお陰だ。

それから色んな番組に呼ばれるようになり俺らは引っ張りだこ。太田プロの看板芸人になりつつあった。

これは有吉弘行先輩のお陰でもあるから感謝しないとな。

そんな時に俺と草薙は番組収録のために廊下を歩いていた。これからスタジオに向かうのだ。

その時だ！！！

俺らの前を颯爽と歩く女の子がいた。俺は彼女とすれ違った時に胸が打たれたかのように電流が走った。

宮下「うっ・・・。」
草薙「宮下どうした？具合でも悪いの？」
宮「なんでもない。」

何でもない訳ねぇだろう？明らかに可愛かったぞ。

俺が後ろを振り向くと彼女は既にいなかった。

そして収録中も彼女のことで頭がいっぱいだった俺は番組の分析もそっちのけだった。

草薙が少々トークを振られて困っていたが。

くそーっ！！俺としたことが。何であの時に彼女に声を掛けなかったんだよー？

どこの誰かもわからないが明らかにタレントである。どこの事務所の子なんだろうか？

宮「またどこかで会えるといいな。」
俺はため息をつきながらスタジオを後にした。そして草薙と楽屋に入る時だった。

えっー？偶然の出会いここにあり？

さっきの彼女が自動販売機の前で首を傾げている。これは再会のチャンスだ。

声を掛けなければもう二度と会えないかもしれない。

よし、今だ！
宮下「あの、何かお困りのようですが？」
A「こんにちは。さっきの番組でご一緒しなかったですよね。どちら様ですか？」

ってことは彼女とは別々の収録だったんだよな。だって俺らの番組にいなかったし。
宮「お笑い芸人をやっていますぅ。宮下・草薙の宮下兼史鷹(けんしょう)です。はっ、初めましてぇ。」
やばい！声が裏返ってしまった。恥ずかしいー！

すると彼女は俺の方に顔を向けて微笑んでいた。てっ、天使の眼差しぃ。
A「初めましてなのにどちら様なんてごめんなさい。私はあいくる→みるきーAです。訳あって色々非公開なの。歌手とテレビタレントをやっているわ。一応年齢は22歳という設定よ。」
宮「設定って何ですか？20歳は過ぎてますか？」
A「もちろんよ。オクスフォード大学を出ましたので20歳は超えてます。」
宮「えっ？凄い頭がいいんですね。」

この展開、彼女が好きかもしれない。