優しさの人 ページ6
このレストランにはとても優しい人がいる…
皆さん優しいけれど石橋さんはやっぱり厳しい…
いつも石橋さんに叱られてそれを宥め優しい声をかけてくれるのが…
都築拓紀シェフ。
今日はそんな彼について私がちょっぴりお話ししたいと思います！
お客「お嬢さん…！ちょっと…」
私「はいっ！どういたしましたか…」
お客「このパスタは貴方が作ってるの…？」
私「いえっ…私ではなく都築シェフと言う男のシェフの方が作ってらっしゃいますよ…(微笑み」
お客「やっぱり…
貴方が悪いって言う訳じゃないのよ…？
ほらでも貴方はまだ星が一つのようだし新人さんでしょ…？
でもこのパスタは新人さんには出せない優しい味がするわ…」
とお客様は私に“都築シェフと言う方にお礼を言っておいて”と残しお店を出ていかれた…
私は急いで都築シェフの元へ向かった…
私「都築さんっ！…お客様が凄く誉めてらっしゃいました！」
都築「えっ？ほんと？なんてなんて？」
私「このパスタはとっても優しい味がする、新人さんには出せない味って言ってました…！」
都築「そっか〜…嬉しいなぁ…」
私「都築さんは優しいからきっとそういう味が出せるんですね…」
都築「そうかな〜？てか俺優しい？」
私「とっても優しいですよ！いつも失敗した私を慰めてくれます！」
都築「それはいつまでも落ち込んでたらお客様にも美味しい料理を提供できないでしょ？」
私「はぃ…そうですよね…」
都築「それに…」
私「えっ…？」
都築「Aちゃんには笑っててもらわないとお店の雰囲気も暗くなっちゃうでしょ？
知ってる？Aちゃんがこのお店に来てから凄く周りが明るくなったの…」
私「私は何もしていないですっ…」
都築「だから笑ってるだけでいいんだよ？失敗しても笑ってれば皆も笑顔になれると思うよ？
Aちゃん…気づいてるか分からないけど凄く可愛いんだから…」
私「かっ…／／／かわいいだなんてっ…／／／(焦」
都築「だから大丈夫…バシくんに強く言われても俺のとこにおいで…
いつでも慰めてあげるから…」
私「…はっ…はぃっ…／／／」
私は都築シェフに頭をポンと撫でられた…
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作者名：アレグレット・マホーンズ／なるこ x他1人 | 作成日時：2019年9月29日 13時
