贈り物はホワイトデー ページ29
お互い仕事が忙しかったもののディナーには行けるとのことで行ってきたぜ。
席に着いて早速ホワイトデーのプレゼントを渡してきた。
「これ、ホワイトデーのプレゼントな。」
「わぁ、ありがとう。中身見ていい?」
「いいよ。」
みさか嬉しそうに袋をガサゴソと開けている。
「バスソルトかいいね。」
「流石に家でお風呂は入るっしょと思ってさ。」
「すごーい。薔薇の香りだって。素敵!!」
それから食事してあれこれ話す。
「3月は私、忙しいからまたSkypeになるかも。ごめんね。」
「いいよ。別に。」
「2回目の個展を開こうかと思って準備中なの。」
「それは楽しみだね。どこでやるとか決まってんの?」
「ううん。それはまだよ。でも色々と考えてるところ。」
「そっか。俺も壮大なプロジェクトを任されててさ。まだ何かは言えないけど。」
お互いまだ仕事の話は上手く言えないけどいつか伝える時がくるさ。
「そういや、3月3日はとっくに過ぎたけどお雛様とか飾ってる?」
「うん。飾ったよ。うちはお姉ちゃんいてお姉ちゃんが7段飾りの大きいやつだったから私は箱に入ったおだいりさまとお雛様が入ってるのを実家から持ってきたんだ。3月3日までに片付けないとお嫁に行けないとか言うじゃんね。」
「あーそれ聞くよな。」
「だから1週間前に出しといて3日に片付ける的な?」
「なるほどね。」
最近忙し過ぎて会えなかったので久々に会って食べたり飲んだらしながら気がついたら3時間になっていた。
これもいい思い出かなーなんて。そういや、もう3月か。そしてまた春がやってくる。去年の春は桜が満開の下で、みさがBye Bye Showを歌ってくれたんだっけか?
懐かしいなぁ。あれからもう1年経ったのか。なんてしみじみ思う。
「なんかもう春なんてあっという間だなーって思ってさ。ほら、去年はBye Bye Show歌ってくれたじゃん?」
「そうだったね。懐かしい。今年も歌ってあげましょうか?」
「ぜひ聞きたいな。」
「今年はお花見どこ行こうか。」
「長野なら高遠の桜祭り有名だぜ。」
「なにそこ?行きたーい。」
みさが嬉しそうだったので今年のお花見は長野の高遠祭りで花見を楽しむことになった。
「なんか知らんけど高遠の桜祭りって言えば水森かおりさんの高遠さくら路ってのが流れててさ。」
食べながら話す俺に食いつくみさ。
「その曲気になるなぁ。」
「あっあとは高遠蕎麦うまいぞー!」
今年のお花見も楽しくなりそう。それまで仕事頑張らないとな。
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作者名:kurumikan212 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurumikan29/
作成日時:2023年11月20日 18時