推し恋〜波瀾万丈恋物語2 (ページ3)

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翻弄される日々6 ページ3

MISATO side

こんな時に頭の中に流れるのはBiSH時代に歌ったHide the BULE

そびえ立つ不安の塔が私の心をまっすぐに突き抜ける。

今、思い浮かんでるのは不安、不安、不安、不安。

不安不安不安・・・・。

ありのままでいいのかな？
何億光年悩めばいのだろう？

さぁすぐにドアを開けて会いにいこうなんてできればいいけど、そんなことはできないってわかってる。

でも今日、久々に会うんだ。

バリバリ絵を描いて仕事を終わらせてなんてやりたいけど時間を見れば見るほど長く感じる。

うわっ、まだお昼だ。彼のことを考えながらお昼を食べる。お茶を飲む。

落ち着け落ち着け落ち着け・・・私なら大丈夫。

多分？

君に会いたいです。すごく簡単なことなんじゃんね？

でもいろんなものが重なり邪魔し合う今。

こうしてはいられないわと、私の方からもう無理と切り出してしまった。こんな形でもいいのかな？

恋って重いよねなんてよく聞くけどそれがこれなのかどうかはわからないけれど。

簡単にするするいけないのは
よこしまが邪魔するのでしょうと。

その通りに。

あっという間ではなかったけれどやっと夕方になった。ふぅ。あと30分で切り上げないと。

描きに描きまくったハートが物語っている。いろんな色の赤で描いたハート。

タイトルは"いろんな色の愛"

愛、藍、哀、逢い？？？

よし、仕事は終わった。道具を片付けて手を洗いエプロンを解き、アトリエの鍵をかけて目的地に急ぐ。

まだ時間に余裕があるのになぜか走っていた。

高校時代、無口で人見知りで友達なんかいなかった自分からしたら信じられない出来事かもしれない。私は遅れながらも青春ビリーバーをやっと味わっている。

アンチに負けない！報道陣にも負けない！2人で乗り越えたいから。その先の未来を信じて。

私たちならうまくやれる。そんな気がして一目散に走って行った。