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桜舞う季節3 ページ11

MISAT side

この日は待ちに待ったピクニックの日。

めっちゃ早起きしてお弁当作り頑張ったよ。

どれくらいの量を持っていけばいいのかちゃんと調べて前日にスーパーで食材を買っておいたからあとは作るだけ。

からあげに卵焼きに・・・。
卵焼きって普通でいいんだろうか?ハートの形とかにする?

よく漫画で見るような大きなハートにLOVEなんてやったら作ってる私の方も恥ずかしくなってくるのでそれはやらないけど。

サラダがあった方がいいかと思ってポテサラと浅漬けを入れておいたけどこれって正解?

そんなことを思いながら黙々とお弁当を作って完成した。
最初は一人ずつ作る?って思ってたけど2人でシェアした方が仲が深まるかと思ってピクニック用に大きめの弁当箱を買っておいて良かったなと思った。

できたおかずをせっせと詰めて水筒にお茶を入れて紙コップ持ったし、割り箸もオッケー。あとレジャーシート持っていかなきゃ。

カゴに詰めて完成!

そして待ち合わせの代々木公園に向かっと彼が来ていた。

「ごめんね、待った?」
私が聞くと彼は言った。
「今来たところだよ。じゃあ、行こうか。」

レジャーシートを敷いてお弁当を広げる。
「おーうまそう。弁当作ってくれてありがとうございます。」
彼の目は輝いていた。

「お茶入れるから先に食べていいよ。」
「うん、いただきまーす。」
割り箸を差し出して私は水筒のお茶を紙コップに入れる。
桜は少し散っていたけどまだ存分に姿を見せてくれた。

「うまい!この唐揚げ美味しいな。衣が何と言うかサクサクしてて。」
「それは良かった。どういうお弁当を作ろうか悩んでたけどよかったわ。」
「さすが料理うまいね。」
何で話しながら2人でお弁当を食べたりお茶を飲んだりした。

「あっ!」
お弁当の中に落ちた一枚の桜の花びら。めちゃくちゃ幻想的で綺麗だった。

この日、ピクニックが終わったあと私は自宅で桜の絵をふと描きたくなった。

色んなピンクで描いた桜の花びらと色んな茶色の木の根が存分に姿を表現している。桜の木に手が生えて何かを掴もうとしている構図にした。

タイトルは"桜と欲望"

何となくそんな気がしたから。

なんとなくピクニック流れになったけど、いつかは私の家も呼ばなければいけないんだよなぁと。今はそんな勇気出ないし人見知りの私がそんなことできないのはわかってるけどAなら許せるのかな・・・いつかきっと。

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作者名:kurumikan212 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kurumikan29/  
作成日時:2023年11月10日 23時

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