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宿屋着いて部屋に入ると炭治郎は鼻をひく、と揺らし顔を暗くさせた。
「なぁ、その首から血の匂いがする…どういうことなんだ?」
じりじりと近寄る炭治郎に肌がピリつき座り込んでしまった。
首元で炭治郎の顔が揺れる。
息が首筋にかかった。
『これは、上弦の鬼にやられて…』
「上弦の鬼…!?…包帯、取るぞ」
ぱら、と包帯が取られて見えたのは鬼の犬歯で噛まれたような跡だった。
まだ、じくじくとした痛みがして体が震えた。
「すまない、綾乃」
突然、謝られたと思うと、
べろり。
生暖かい何かが私の首筋を通る。
それは炭治郎の舌だった。
『炭治郎…!?ちょ、…うっ…、』
「俺は、好きな人の体を噛まれて我慢できるほど寛大じゃない…!」
いつも笑顔な炭治郎が怒っていることが嬉しくてぴくっと体が揺れる。
『ん、…く、すぐっ、たい…』
「大丈夫。すぐ気持ちよくなる…」
彼の甘い声が聞こえた瞬間
口の中に炭治郎の舌が入ってくるのがわかった
荒々しく口の中を暴れ回るそれは私の中を貪るようで。
腰が抜けていくのが分かる
『ぷはっ…、はあーっ、はぁ、ッ、!』
銀色の糸が口の間で伸びる。
「はぁ、っ!目がとろんとしてて可愛いな…
次、こんなことがあったら我慢出来ないかもしれない。」
鋭く光る目が私を見つめてきていて
どくん、と胸が高鳴った。
その炭治郎の雄のある瞳に
『はひ…、ふ、ぅ…』
としか、言えなかった。
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林((りん - この作品に出会えて良かった!!続編とか番外編とか書く予定あったら教えてください! (2019年11月8日 1時) (レス) id: 15da3cb52a (このIDを非表示/違反報告)
こもも(プロフ) - 海音クンさん» ほんとですか.......!嬉しいです!ありがとうございます!! (2019年11月7日 18時) (レス) id: fd74f71ba5 (このIDを非表示/違反報告)
海音クン(プロフ) - 炭治郎は初期の頃の推しだからニヤニヤしてしまう……こんな素敵な作品を作って下さりありがとうございます!!!!!ひさしぶりににやにやしました() (2019年11月7日 16時) (レス) id: b09bb58aa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胡桃 | 作成日時:2019年11月2日 17時