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君と先輩と俺と ページ17







Riinu side






『またこんなところに服置いてる〜。もう、シワになるってば』



バサッと俺のよれよれのTシャツを広げ洗濯機に放り込まれる。お母さんかって。








「あ!それは触るなっ…!」




『あ、っ!』




「っ、ごめ、『ごめん!勝手に触っちゃって。本当にごめんねっ、』……」





なぜ君は俺がいると悲しそうな切なそうな顔をするのか。俺が少しでも歪んだ顔をすると君も悲しそうな顔をする。




俺が楽しそうにしていると君も花が開いたような満開の笑顔で俺を見てくれる。








『……っ、えと、もう触らないから。ご、ご飯の支度してくる…!』




"拒絶"にも近いその対応に俺は立ち尽くしていた。


いつからだろう、君が俺に対して特別な感情を抱いてしまったのは。




いつからだろう、俺たちがお互いのことを無意識に考えないようにしていたのは。









"「Aちゃんと莉犬くんは付き合ってるの?」"



"『付き合ってないよ!ただの幼なじみ!』"







"「莉犬〜、お前Aと付き合ってんのか?」"




"「付き合ってないし。幼なじみだから」"






簡単に言えた関係(幼なじみ)も今は簡単には言いづらい。

この関係になんて名前を付けたらいいのかわからない。




恋人でもない、友達?でもないような線引きができないこの関係を俺たちはどう踏み込めばいいのか。





「わっかんねぇ……」




髪をぐしゃっと掴み、まだ寒さの残る部屋に君の匂いが残っているのを感じた。








俺は先輩のことが好き。


でも、もしAと先輩のどちらかしか助けられないと言われてしまったら俺はAの手をとってしまうかもしれない。



二人を比べるなんて間違っているけれど、

俺はこいつか先輩か、いなくなったら困る人は俺の前で泣いたり笑ったりするこいつを選ぶかもしれない。

痛む傷 治らない傷→←君の優しさに触れる



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胡桃。(プロフ) - alice roseさん» コメントありがとうございます!文の書き方にはとてもこだわっているのでそう言っていただけると嬉しいです。これからもこの作品をよろしくお願いします! (2021年3月16日 17時) (レス) id: f67a1b0d95 (このIDを非表示/違反報告)
alice rose(プロフ) - 文の書き方がとても素敵で大好きですっ!無理せず更新頑張って下さい♪(●´ω`●) (2021年3月16日 8時) (レス) id: b029b97bf5 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃。(プロフ) - 月風さん» コメントありがとうございます。儚く過ぎ去ってしまうような、花のよう。とても素敵な表現をしていただきありがとうございます!私の表現が月風様に伝わっていて良かったです。これからもこの作品をどうぞよろしくお願いいたします。 (2021年3月9日 23時) (レス) id: add3e6f906 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃。(プロフ) - バナナくんが尊い!!さん» コメントありがとうございます。神作だなんてとんでもないです!甘酸っぱい青春、切なさなどを感じていただいてとても嬉しい限りです。これからもこの作品をどうぞよろしくお願いいたします。 (2021年3月9日 23時) (レス) id: add3e6f906 (このIDを非表示/違反報告)
月風 - すてきな作品ですね。儚く過ぎ去ってしまうような…花のようでとてもすてきですこれからも無理せず更新がんばってください! (2021年3月9日 22時) (レス) id: 7d237fbbac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:胡桃。 | 作成日時:2021年3月1日 0時

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