君の特別がほしい ページ13
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「あーあ、Aが寝坊なんてしなければ今頃家で寝てたのに」
『はいはい。すみませんね』
放課後、やはり先生は覚えていたようで帰りのSHRのときに名指しで呼ばれてしまった。
そして生徒会室までこれを運ぶようにと言われてしまったのだ。
ダンボール箱を2つずつ持ち生徒会室まで向かう。
「お前思ってないだろ。よかったな、待ってくれる優しい幼なじみがいて」
『優しいかどうかは別として、いつも感謝はしてる』
「俺がいないとダメ人間になるね。Aくらいしかいないよ?俺にこんなに気を遣わせるの」
______"特別感"
いつもあなたの特別でありたかった。
私にしかしないこともっと沢山して欲しい。
あの先輩の前でも見せつけて欲しい。
_____なんて、醜いなわたし。
『私だって莉犬にしか私のお世話頼めない』
「お世話って(笑)俺は主人でお前は犬か」
『わん』
「あー、よしよし」
『わっ、』
雑に頭を撫でられてそのまま見つめられる。
「俺が主人なら言うことたくさん聞いてもらわないとね。まずは……美味しいオムライスを作るところかな」
『主人っていうか飼い主ね』
「は?おい…!」
少しむず痒くて、ドキドキした。
今までの距離感とは違って、自分のパーソナルスペースに入られたような気がした。
だから、無理やり目を逸らして早足で生徒会室まで向かった。
これも一種の照れ隠しだよ?
『ばーか』
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胡桃。(プロフ) - alice roseさん» コメントありがとうございます!文の書き方にはとてもこだわっているのでそう言っていただけると嬉しいです。これからもこの作品をよろしくお願いします! (2021年3月16日 17時) (レス) id: f67a1b0d95 (このIDを非表示/違反報告)
alice rose(プロフ) - 文の書き方がとても素敵で大好きですっ!無理せず更新頑張って下さい♪(●´ω`●) (2021年3月16日 8時) (レス) id: b029b97bf5 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃。(プロフ) - 月風さん» コメントありがとうございます。儚く過ぎ去ってしまうような、花のよう。とても素敵な表現をしていただきありがとうございます!私の表現が月風様に伝わっていて良かったです。これからもこの作品をどうぞよろしくお願いいたします。 (2021年3月9日 23時) (レス) id: add3e6f906 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃。(プロフ) - バナナくんが尊い!!さん» コメントありがとうございます。神作だなんてとんでもないです!甘酸っぱい青春、切なさなどを感じていただいてとても嬉しい限りです。これからもこの作品をどうぞよろしくお願いいたします。 (2021年3月9日 23時) (レス) id: add3e6f906 (このIDを非表示/違反報告)
月風 - すてきな作品ですね。儚く過ぎ去ってしまうような…花のようでとてもすてきですこれからも無理せず更新がんばってください! (2021年3月9日 22時) (レス) id: 7d237fbbac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:胡桃。 | 作成日時:2021年3月1日 0時