◆邂逅 １ ページ22
『…………？』
なんだか、空気が変だ。その音が聞こえた方へと距離を削るにつれ、何か不思議な緊張感が周囲に漂っているような気がしてきた。
……かくれんぼって感じじゃないわよね。
明日のおやつを賭けてのかくれんぼにしては、空気が張り詰めている。
気のせい……、かしら。
初めての塔の外、そして自分が主役のパーティー前ということで、私の気が張っているからそういう風に感じられるのだろうか。
……そうよね。だって、隠れてるのはパールとリッチーだもん。
私が緊張しているせいで、そんな風に感じてしまっているだけだ。そうに違いない。
頭を軽く振って、ピリピリと肌にまとわりつく嫌な気配を振り払うようにする。そして、ことさらに軽い足取りで物音のした茂みへと歩みより―――……。
『みーつけ……、た……？』
？「…………。」
動きが止まる。空気が凍る。
……だれ？
そこにいたのは、パールでもリッチーでもなかった。それどころか、私の知る誰でもない。初めて見る相手だ。
……たぶん。
頭からすっぽりと布を被っているせいで、その顔をうかがうことは出来ない。ただ、その身に纏う雰囲気からしても、彼が本来ここにいていい人物ではないことだけはわかる。目深に被った布越しにも、強い視線を感じた。少しでも怯んだら、一気に威圧されてしまいそうだ。
だれ……？
？「……大声を出すな。声を出したら。殺す。いいな。」
『…………。』
彼の静かな言葉に、こくこくと頷く。とんでもないことになっていると思うのに、いまいち実感がわかない。頭の芯が痺れたように、現実感が抜け落ちている。
……おかげで、取り乱さないでいられるんだけど。
？「…………。」
彼は注意深く、私の様子をうかがう。そして本当に、私に騒ぐ気配がないのを見てとると、ようやく少しだけ顔をあげて周囲の様子を探り始めた。
「あれ？ (人1)ちゃんの声が聞こえなくなっちゃった。(人1)ちゃん？」
「(人1)ちゃん、どうしたの？ リッチーたちが見つけられなくて、拗ねちゃった？」
遠くから、パールとリッチーの声がした。
急に私の声がしなくなったから……。
私が機嫌でも損ねてしまったのかと、心配してくれているのだ。
「(人1)ちゃん、怒って帰っちゃったの？」
「(人1)ちゃんはそんな子じゃないよ。あ、そうだ！ 逆に隠れて、リッチーたちが捜しに来るのを、待ち構えているのかも！」
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フフカ - はい!まってます今日もご苦労様でした。(^∀^#← (2016年4月13日 5時) (
レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ありがとうございます！ そうです、前とは少し内容を変えて書いてみました！！ よくわかりましたね(^○^) これからも頑張りますので楽しみにしていてください！！！ (2016年4月12日 22時) (レス) id: 23fff2c30d (このIDを非表示/違反報告)
フフカ - こんなに遅くからご苦労様です なんとなく今日も来ちゃいました!似ている小説だけど前とは違うので読んでます前より詳しく書いてあるのでとても分かりやすいです(#°∀°♭ 明日もまってまーす(笑) (2016年4月11日 22時) (レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ありがとうございます！ 頑張ります(^○^) (2016年4月10日 20時) (レス) id: 23fff2c30d (このIDを非表示/違反報告)
フフカ - 分かりましたありがとうございます誰オチにするか決まったら教えてください これからも毎日応援してます!!ガンバﾃﾞｽ (2016年4月10日 19時) (レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒメア | 作成日時：2016年3月9日 20時
