◆高鳴る胸 ３ ページ21
ふふっ、どこまで逃げるのかしら。えっと確かここは……。
いつも窓から眺めていた庭の俯瞰図を、頭の中に思い浮かべる。俯瞰図の庭と、実際に歩く庭とを重ねるのはなかなかに難しい。
確かここを曲がると、小さな噴水が……。
……あれ？
ない。
それじゃあ……。ああ、こっちに噴水があるのね。
頭の中に思い描いていた俯瞰図に、実際歩いての修正を加えながら私は散策を続ける。そうしているうちに、だんだんコツがつかめてきた。
『パールとリッチーはどこかしら？』
ふと立ち止まり、二人に聞こえるよう大きな声を出してみる。
「こっちじゃないよ！ ぼくはこっちのほうにはいないよ！」
「リッチー、こっちにいるよ！ きれいに咲いた薔薇の陰にいるの！」
すぐに返ってきた二人の声に、小さく笑って歩みを再開する。二人が隠れ場所を探しているのか、薔薇の茂みをがさがさとかき分ける音が周囲から聞こえる。私は時折聞こえる二人の声を頼りに、薔薇の生垣の中を歩いていく。
……あれ？
少し離れたところから、茂みが揺れる音が聞こえた。私が二人が隠れているのだろうと見当をつけていたのとは、全然違う方向からだ。声の聞こえていた方へと進んでいるつもりが、いつの間にか見失ってしまっていたのだろうか。
あの二人もなかなかやるわね。
さすが、普段からこの庭を遊び場にしているだけはある。
私はその音が聞こえた方へと、捜す先を切り替えて歩き出す。
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フフカ - はい!まってます今日もご苦労様でした。(^∀^#← (2016年4月13日 5時) (
レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ありがとうございます！ そうです、前とは少し内容を変えて書いてみました！！ よくわかりましたね(^○^) これからも頑張りますので楽しみにしていてください！！！ (2016年4月12日 22時) (レス) id: 23fff2c30d (このIDを非表示/違反報告)
フフカ - こんなに遅くからご苦労様です なんとなく今日も来ちゃいました!似ている小説だけど前とは違うので読んでます前より詳しく書いてあるのでとても分かりやすいです(#°∀°♭ 明日もまってまーす(笑) (2016年4月11日 22時) (レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
くるみ(プロフ) - ありがとうございます！ 頑張ります(^○^) (2016年4月10日 20時) (レス) id: 23fff2c30d (このIDを非表示/違反報告)
フフカ - 分かりましたありがとうございます誰オチにするか決まったら教えてください これからも毎日応援してます!!ガンバﾃﾞｽ (2016年4月10日 19時) (レス) id: eace5f3fac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒメア | 作成日時：2016年3月9日 20時
