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第一小節_朝、イケブクロにて_ ページ4

山田一郎side



昨日の夜の話だ

夕飯を作っていた俺に、高校二年の弟が言ったこと


二「俺、明日弁当いらないから作らなくていいよ兄ちゃん」

一「あれ?お前明日短縮授業だっけか?」


いや、そういう訳じゃないよ。とごまかされ

今朝、二郎は弁当を持たずに家を遅刻寸前で飛び出していった。

二郎のパートナーのサンダースが、帽子を咥えて急かしていた

次男の二郎より早く学校に行った三男の三郎が

俺の弁当を要らないとか言うなんて、ってご立腹だったな,,,

そんな様子を見て、三郎のパートナー・シャワーズはため息をついた



そういえば、心なしか

朝の二郎の顔、嬉しそうな顔してたな,,,

考え込む俺に、パートナーのブースターが不思議そうに声をあげる

何か学食で好きなメニューでもあるのか?


考えれば考える程、知りたいと思う俺はまだ子供っぽい

ブースターの頭をちょっと雑に撫でまわしていたら

気になるなら行け、と言うように俺の袖を引っ張ってくれた









結局俺は、昼頃に二郎の様子を見に行くことにした









〜昼〜



二郎の学校の食堂は、学校の向かいにある建物だ

昼休みだけは門の外に出ていい、という決まりがある

俺は生徒に見つからない位置で二郎の姿を探した





生徒「あれ?二郎さん今日は弁当じゃないんすね」

二「おう,,,俺、ちょっと昼買ってくるから先行っててくれよ」

生徒「ういっす」




クラスメイトであろう生徒と話しながら出てくる二郎とサンダースを見つけて

生徒と離れたところでこっそりと後をつけた









二郎たちが向かったのは、イケブクロ中央公園。

近所のトレーナーや住人が集まり、よくバトルをしているところだ

見失わないように隠れながらついていけば


一「あっ!おいブースター!」


漂う甘い香りにつられたのか、ブースターが走り出した

その走る先にはクリーム色のキッチンカー

よく見れば、店主であろう女性と二郎が楽しそうに話していた








そしてそれは

一「,,,,?」



かつて、俺を打ち負かしたトレーナーだったのだ。

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うぃん - ここまで読んで、とても面白かったです!続きが早く読みたいです! (2020年11月22日 12時) (レス) id: 652322b724 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リリス | 作成日時:2019年2月12日 1時

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