当の本人は普段通りである。 ページ37
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その頃千弦は、夢の中で1人、テレビを観ていた。
「久しぶりのアニメ面白いなー・・・あ、あれ見よ、金持ち高校のホスト部のやつ」
1人楽しくアニメを観ていた。
「いやーまさか前世で見れなかったアニメを大正で一気見できるとは・・・有難いなぁ」
そして千弦は気付いていた。
ここが夢の中である事と、どうやれば目が覚めれるのかを...それは千弦が観ていたテレビが鬼滅の刃を映し出したからであった。
このテレビ、漫画も映るのである。
「にしても、この"記憶の子"結構趣味が合うなー・・・タイプは違うけど」
アニメとして映るテレビは全て千弦に取り付いた女の記憶であった。
だから、千弦が知らないはずの最終戦別の内容も。
千弦が知らないはずのキャラクターも。
全て知っていたのだ...女の方がガチ勢だからである。
「でもさー夢だとしても目覚めたくないな、普通に楽しいし、久しぶりのアニメ面白いし、会員登録なしで無料で見れるとか最高じゃね?」
そして千弦は何処かズレていたのであった。
しかし、千弦のその判断は間違っていなかった。もし、ここで千弦が自分の首を斬ればそのまま魂ごと消滅してしまう。
それは何故か?
千弦の身体には既に女が乗り移っているのだ。1人の人間に魂は1つ。千弦が今夢の中にいるのも千弦の魂と身体が繋いでいるからである。
ここでもし、千弦が自らを斬れば唯一残った魂と体の結び付きを自ら切り落としてしまう。
それを無意識に気付いているのか、はたまた勘なのか。
千弦は一切目を覚ます気がなかったのである。
「きすきすふぉーりらぶ」
だからと言ってゆっくりアニメを見ている場合ではないのだ。
「いやー好きだわヒロイン、あんさんぶるなスターズのヒロインと同じ声優なだけあるわ・・・」
ゆっくりアニメを見ている場合ではないのだ!!
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ユウゼンキク - え、あれ...誉めてなかったのか...。そして今更ながら気付いたある言葉、<<キャラは崩壊して塵になった>>に噎せた...うん!!(爆笑) (2019年8月26日 17時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
ユウゼンキク - いや、スマシュッとかは楽しいけどさ!?けどさ!?せめて出ようとしてあげて!?うん!!(悶絶) (2019年8月25日 6時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - 続きがすごく楽しみです!とても面白いです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます(*´▽`*) (2019年8月19日 21時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ(猫) | 作成日時:2019年8月15日 21時