嘘だと言ってくれぇえ!!* ページ24
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数時間後、血塗れの鎹鴉がやってきた。
それはいつも、千弦を掴んで飛ぶ大きな鴉で...千弦の鴉で...その鴉が...
「え、千弦・・・だ、大丈夫なの?」
炭治郎の袖を引っ張り問いかけるが炭治郎は炭治郎で顔が青ざめてた。
違うよなぁ?あれは...あの血は千弦のじゃないよなぁ??
だって俺たちさっき千弦に手を振ったばかりじゃないか!いってらっしゃいと声をかけたばかりじゃないか!!
「なぁ!!炭治郎ぉお!!!」
そして、炭治郎は小さく呟いた。
「___鬼だ」
「へ?」
「この血、全部違う鬼の血だ。千弦の匂いはしない」
いや、待って、それはそれで怖いんだけど。
え?鬼の血だけって...
俺は千弦が刀を振り回しながら鬼の血を浴びて笑う姿を思い浮かべた。
鬼より鬼じゃん。千弦。俺の心配を返して。
「なんか持ってるぞ」
伊之助がそう言うと鴉の足についた紙を広げて見た...が、読めねぇと呟いてポイッと放り投げた。
「いや放り投げるなよ!!大事なことが書いてあるかもだろ!!」
そう言って取ろうとしたが少しの所で上へ飛んでいく。そして、いつの間にか現れたアオイちゃんがその紙を広いあげたのだった。
「・・・何ですか?これ」
ゴミ?と呟くアオイちゃんに俺達は必死に留めた。
「あぁ、手紙ですか。字が汚くてつい・・・えっと」
そう言って、アオイちゃんは読み上げた。
「炭治郎達へ、数時間ぶりですね。私はとある屋敷に閉じ込められました。鬼の屋敷ではありません、人間の・・・そうからくり屋敷です。
階段を登れば同じ場所に着き、扉を開けば地下に落ちます。しばらく帰れそうにないです。
このからくり屋敷に閉じ込められた鬼が数十匹いたんで殲滅しながら出口を探しております。
そうそう本題です。さすがにお腹が空いてきたのでおにぎりか日の持つものを鴉に渡してください。タオル等もあれば幸いです。
1週間以内に帰りますのでお風呂の準備もお願いします。
・・・だそうです」
いや、可笑しいんだけど!?えぇ!!??からくり屋敷ってどういう事!?数十匹の鬼!?しかも応援じゃなくて食料頼むの!?
いろいろと驚きな俺に対して、炭治郎達は。
「そうか・・・ようし!千弦の為に取っておきのおにぎりを作るぞ!」
「ずるい!!!俺も鬼をバッタバタ斬り捨ててぇ!!」
「もうやだこの2人!?」
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ユウゼンキク - え、あれ...誉めてなかったのか...。そして今更ながら気付いたある言葉、<<キャラは崩壊して塵になった>>に噎せた...うん!!(爆笑) (2019年8月26日 17時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
ユウゼンキク - いや、スマシュッとかは楽しいけどさ!?けどさ!?せめて出ようとしてあげて!?うん!!(悶絶) (2019年8月25日 6時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - 続きがすごく楽しみです!とても面白いです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます(*´▽`*) (2019年8月19日 21時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ(猫) | 作成日時:2019年8月15日 21時