そう言えばにゃんこ静かー ページ9
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「炭治郎、それでもまだ・・・禰豆子の事を快く思わない者もいるだろう」
お館様がそう言うと炭治郎はハッと気付いて下がり、頭を下げた。
「証明しなければならない、これから炭治郎と禰豆子が鬼殺隊として戦えること・・・役に立てること」
お館様の声は、言葉はいつもふわふわしている。心が暖かくなるし、身体の隅々まで響き渡る気がする。
いくら老い先短いであろう命でもお館様のカリスマ性は消えゆく事はないであろう。むしろ、増えるばかりだ。
「十二鬼月を倒しておいで、そうしたらみんなに認めてられる。炭治郎の言葉の重みが変わってくる」
「___俺は!俺と禰豆子は鬼舞辻無惨を倒します!俺と禰豆子が必ず!悲しみの連鎖を断ち切る刃を振るう!!」
炭治郎は真剣な顔つきでそう断言した。
...だが。
「今の炭治郎には出来ないからまずは十二鬼月を1人で倒そうね」
「・・・・・・・・ハイ」
顔を真っ赤に染めた炭治郎...うん、目標は高ければいいからさ、頑張れ...応援してるよ。今は無理だろうけど。
生暖かい目で炭治郎を見ていると隣の師匠がかすかに震えていた。
いや、笑うなよ。絶対に笑うなよ。フリじゃねーからな。
あ、推しが首を傾げてる。可愛いしゅき。
それからお館様は柱の説明をした。
柱は抜きん出た才能があり、血を吐くような鍛錬をして十二鬼月を倒している。だから、尊敬される。と。
そして実弥さんと蛇さんに...まるで兄弟の兄を叱るように下の子をあまり意地悪しないようにと優しく叱った。
お館様ってちょくちょく可愛いな。
「炭治郎の話はこれで終わり、下がっていいよ」
「でしたら竈門君は私の屋敷でお預かり致しましょう」
そう言って手を上げたのはしのぶさんだった。少し嫌そうに驚く炭治郎をよそ目に、しのぶさんは笑顔で陰さんに連れて行ってくださいと命令した。
連れていかれそうになった炭治郎は柱(物の方ね)に掴みながら叫んだ。
「その傷だらけの人に頭突きさせてもらいたいです!絶対に!!禰豆子を刺した分だけ絶対に!!頭突きなら隊律違反にならないはず!」
違う、そういう問題じゃない。
そう考えていると。
「はぶえっ!!」
「歯笛?」
「お館様の話を遮ったら駄目だよ」
無表情で且つ、少しだけ怒りを表している推しに私は胸をときめかした。
推しの投げる小石になりたい。
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ユウゼンキク - え、あれ...誉めてなかったのか...。そして今更ながら気付いたある言葉、<<キャラは崩壊して塵になった>>に噎せた...うん!!(爆笑) (2019年8月26日 17時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
ユウゼンキク - いや、スマシュッとかは楽しいけどさ!?けどさ!?せめて出ようとしてあげて!?うん!!(悶絶) (2019年8月25日 6時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - 続きがすごく楽しみです!とても面白いです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます(*´▽`*) (2019年8月19日 21時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ(猫) | 作成日時:2019年8月15日 21時