復活の巻* ページ45
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気付けば、煉獄さんと鬼と千弦の身体を奪った鬼が争っていた。鬼は今までにないほどの無惨の血の匂いがするし、強い、俺じゃ目で追えない。
千弦の身体を奪った鬼はそこまで無惨の血の匂いがしないが、元々柱と同じくらい強いと言われている千弦だからか、すごく速いし、鬼の力もあって力も強い。
煉獄さんはそんな2人と同じような速さで対応している、千弦の身体でも鬼が奪っている事もあって千弦にはあまり刀を構えない...深く攻撃したのは最初だけだった。
俺も加勢しようと立ち上がるが、煉獄さんに傷が開くからと待機命令を出された。
気付けば隣に伊之助もいて、ただただ3人を見つめるだけになっていた。
__でも、結局は人間と鬼。
いくら柱でも、今までとは天と地の差があるほどの鬼と、身体だけ奪われているだけで生きている千弦が相手だ...。
煉獄さんは血塗れで、フラフラと立っていた。
助けに入りたいけど、それは死を意味すると体が察している。
それでも、煉獄さんは...
「___俺は俺の責務を全うする!ここにいる者は誰も死なせない!!」
その合図と共に、煉獄さんは構えた。
それと同時に鬼も動き出した。
___そして、千弦も動いた。
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「___へーい、喧嘩りょーせーばーい!」
千弦は...真っ白になった左目と元の綺麗な緑色の右目で、煉獄さんの刀と鬼の腕を受け流した。
「おー、鬼って結構腕力あんね・・・呼吸使わなくても楽勝じゃん、え?来世は鬼かな」
「千弦!!!!」
「千弦少女!」
「・・・なんだお前、さっきとやっている事が違うぞ」
「そりゃそうだもん、私って結構争い事苦手なんだよね・・・てか、すまっしゅのブラザーズで飽きた!!3時間後に出直して!」
「すまっしゅの?」
「ぶらざーず??ってなんだ??」
俺と伊之助は一緒に首を傾げた。
「とにかく落ち着いて餅つこうぜ!えーと、あかざ?が突く方で、杏寿郎さんがひっくり返す方でいいかな?」
「何を巫山戯て・・・!!」
そう言って、鬼は左手で千弦の顔を狙い腕を上げたが...
千弦は煉獄さんの刀を流していた手を離して、鬼の手を受け止めた...が、捻りこんでいたのか千弦の手からは大量の血の匂いがする。
「・・・ったいなぁ、でもじんわり治る、じんわり」
そう言った千弦の手は本当にゆっくり、じんわりと治っていく。
「お前は鬼なのだろう?」
「"私は"鬼じゃないよ」
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ユウゼンキク - え、あれ...誉めてなかったのか...。そして今更ながら気付いたある言葉、<<キャラは崩壊して塵になった>>に噎せた...うん!!(爆笑) (2019年8月26日 17時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
ユウゼンキク - いや、スマシュッとかは楽しいけどさ!?けどさ!?せめて出ようとしてあげて!?うん!!(悶絶) (2019年8月25日 6時) (レス) id: 0c71642d46 (このIDを非表示/違反報告)
夏終朝凪(プロフ) - 続きがすごく楽しみです!とても面白いです!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます(*´▽`*) (2019年8月19日 21時) (レス) id: 8142368f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ(猫) | 作成日時:2019年8月15日 21時