げとうくん"と"ゲトウちゃん【呪術廻戦】

成長 ページ6

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あれから6年が経ち、ゲトウちゃんは今日も元気だ。





《夏油君！夏油君！！焼き鳥、食べよう！美味しそう》


そう彼女は訴えてくるが、先程アイスクリームを食べたばかりだ(私が)ゲトウちゃんは私の味覚と共有しているから、ゲトウちゃんが食べたいと言うならば私も食べないといけない。

昔、何故彼女が生まれたのか調べてみたら"多重人格"という言葉が出てきた。

彼女が私のもう1つの人格なのかは、未だに納得出来ないが...それくらいしか手がかりはないから今はそう思う事にしている。

じゃないと...まさか初恋が彼女だとは誰にも言えないだろう。



《違う？》



ちなみにこの心の声は全て筒抜けの為、私の初恋疑惑も既に筒抜けだった。でも何も問題はない。彼女が私のもう1つの人格であるという可能性があるから問題ない。

そうだ、私は私に恋をしたんだ。



《...それ、知ってる。ナルシストっていうの》

ちょっとお口をチャックしてくれないかな？？

《ジジジ...チャックしたよ》



あの日から変わらず彼女は幼い性格のまま私と一緒に歳をとっていった。言葉遣いも、彼女に釣られて"私"というようになってしまった。

だが、それもそれでいいかと思っている。

彼女は私を裏切らない。
彼女は私を1人にしない。
彼女となら、私は...



《ジジ、夏油君》

なんだい？チャックを開けて。

《あの子、危ないよ》



そう言われて辺りを見渡すと小さな女の子が悪いやつ(呪霊)に追いかけられており、今まさに道路へ飛び出そうとしていた。

私は小さい呪霊を出して少女を道側に押し返し、追いかけていた呪霊は私が祓った(殺った)。

このやり方も彼女に教わった。



「＿＿＿＿ねぇ、きみ」

「？」



そして、その姿を呪術師(他者)に見られたのは初めてだった。







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