げとうくん"と"ゲトウちゃん【呪術廻戦】

夢の世界 ページ12

.







＿＿＿私が覚えている記憶は少ない。





名前も家族も友達も...夏油君が知っていて覚えていて存在する物が私にはないのだ。

寂しい...なんて気持ち、あるに決まっている。

でも、夏油君に心配されたくないから...夏油君が私の為に探そうとして欲しくないから...私はずっと笑っている。




ずっとはダメだなんて...私が言えるセリフじゃないや。




眠りにつく夏油君を私は膝枕をしながら、頭を撫でた。

ここは夢の世界...つまり、夏油君が眠ると強制的にこの場所に訪れる。夏油君は寝ているから、起きない限り気付かないけど。

夢の中で起きる事などそうそう無いので心配は...特にない。ただ私が日々成長する夏油君に少し寂しさを覚えるだけだ。




夏油君はあった頃より大きくなった。




肩幅は広いし、身長は高いし、声も低くなった。




どんどん成長する夏油君。




そして、全く変わらない私。








.








.








寂しいなぁ...。





.






寂しいなぁ...。







.

冬の想い出→←秋の想い出

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す