20日目 ページ10
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「___あ?アイツは?」
テレビから視線を外し周りを見るといつも五月蝿いアイツ...蕾がいなかった。
「ツボミちゃんは学校だよ!今日はテストの結果発表があるんだって!」
「ふぅん」
テストか...ガキは勉強勉強で忙しいねー。
てかアイツ、ほとんど不登校の癖に勉強出来んのか?
いちいち俺に突っかかってくる癖して、テストじゃ0点なら...くくく、悪くねーな。
今日は競馬に行こうかと思ってたが、それを見るために帰ってくるまで待つか。
数時間後
『ただいまー』
「おう、おかえり」
『ムッ、玄関で何してるのよ無職』
「今日テストだったんだろ、見せろよ」
『はぁ!?』
帰って早々何を言ってるんだこの男!?
元からねーさんに見せるつもりではいたテスト用紙だったがこの男にも見られると思うとなんか嫌だ。嫌な顔して笑ってて余計に嫌だ。
とりあえず...
『出てけ!!!!』ブンッ
「おっと...」
ランドセルをぶん投げて、隙を作り部屋へ戻る。
「ランドセル忘れてんぞ...ん?」カサッ
《学校に来るな!》
「.....」
...どうやら追いかけては来ていないようだ。
『はぁ...疲れた』
テストは嫌いじゃない。
問題をスラスラ解くのは楽しいし、分からない問題を考えるのはやりがいを感じる。
それに、普段合わないクラスメイトに話しかけられる心配がないのは...とても助かる。
入学して早々に入院した私はいざ学校へ行くと既にグループが出来上がっていて、入る隙間が見当たらなかった。
そして、既に先生から説明を受けていたのか周りは遠回しに私を見るだけで話しかけず、かと言って視線はこちらに向けたまま、ただただじっと見られ続けた。
1週間もすると、私は耐えきれなくなって...学校に行かなくなった。
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アカツキ(猫)(プロフ) - つばめさん» ありがとうございます!本作品は既に50話達成しちゃったので次書く時は番外編ですかね?(続編は予定にないです!)気が向いたら書きましょう...たぶん() (2021年6月29日 10時) (レス) id: 378303e13b (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(猫)(プロフ) - mimiさん» 読んでいただきありがとうございます!七海の恋は読者の心の中に結末が描かれている事でしょう...(つまりご想像におまかせします) (2021年6月29日 10時) (レス) id: 378303e13b (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(猫)(プロフ) - つばめさん» 京都校wそういえば出してませんでしたね!たぶん悪ふざけて最強コンビも術式使って追いかけてますね、これはw返信遅れてすみません! (2021年6月29日 10時) (レス) id: 378303e13b (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 読んでてやっぱり面白いです 高専編で甚爾の高専講師として恵達1年ズの絡み+親子のはちゃめちゃな絡み読んで見たいです (2021年6月28日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - こんにちは!いつも楽しく読ませて頂いてます、七海の恋の行方が気になります^ ^更新楽しみにしています! (2021年5月24日 4時) (レス) id: 37e8de3853 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アカツキ(猫) | 作成日時:2021年3月17日 12時