じゅじゅさんぽ(オマケ) ページ49
.
10年も経てば、いろいろありました。
彼女から呪霊が生まれる...それも特級呪具である九相図のようなものが産み出されたり。
夏油さんが子連れになったり。
灰原が大怪我をしたり(もう大丈夫ですが)。
五条さんが一人称を変えたり。
.....私が呪術師を辞めて戻ってきたり。
いろんな事があり、私は灰原と一緒に個人事務所を作り呪術師として働いて...彼女は補助監督として、五条さん達のサポート、たまに私達にも情報や送迎のお手伝いをしてくれてます。
そんな彼女の運転する車で...
「好きなんでしょ、私の事」
『断言するんですね』
「そりゃあ10年も一緒なら...ね」
『いつ気が付きましたか』
「この前の誕生日に、七海...沢山任務があって来れなかったはずなのに0時ギリギリで誕生日プレゼント渡しに来てくれたでしょ?あとはいつもの雰囲気かな」
どうやら彼女は私が思っていたよりも鈍くなかったらしい。
あの日は、徹夜で任務を終わらせてクマや返り血やらで汚かった私を優しく迎え入れてお風呂まで貸してくれた彼女...伏黒先生が見張ってましたけれど。
いい雰囲気等、サラサラなかったその日に彼女は確信したのか。
『でしたらどうします?車から下ろしますか』
「え?しないけど...降りるなら止めるよ?コンビニでも寄る?」
『いえ、そうじゃなく。下心のある男性を車に乗せていたくないでしょう』
「七海だから大丈夫だよ」
『伏黒先生に言われませんでしたか?男は狼だと』
「........死ぬほど聞いたよ、はぁ」
呆れた様にため息をつく彼女は10年変わらず美しい姿だった。
世にいう一目惚れで好きになった私でも、10年も経てば恋心が枯れていくだろうと思っていた時期がありましたけど...
枯れる所か、日に日に好きになってしまうのは...もう、どうしようもない程の末期の症状ですね。
「___言っておくけど、七海」
『言わないでください』
「え?」
『貴女が恋をしないのは10年も一緒にいれば分かります。どうせ貴女は"付き合えないから諦めろ"と言いたいんでしょう』
「....そ...うだね」
えぇ、貴女の事なんて分かるんですよ。
10年も一緒なんですよ?
1度呪術師を止めて普通の一般企業で働いていた時も、メールを送りあっていたほどに...
本当に、そう答える事なんてずっと分かっていました。
だから、だから私は想いを伝えず墓まで持っていこうと決めていた。
それでも...
『____気付いてしまったのなら』
248人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アカツキ(猫)(プロフ) - つばめさん» ありがとうございます!本作品は既に50話達成しちゃったので次書く時は番外編ですかね?(続編は予定にないです!)気が向いたら書きましょう...たぶん() (2021年6月29日 10時) (レス) id: 378303e13b (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(猫)(プロフ) - mimiさん» 読んでいただきありがとうございます!七海の恋は読者の心の中に結末が描かれている事でしょう...(つまりご想像におまかせします) (2021年6月29日 10時) (レス) id: 378303e13b (このIDを非表示/違反報告)
アカツキ(猫)(プロフ) - つばめさん» 京都校wそういえば出してませんでしたね!たぶん悪ふざけて最強コンビも術式使って追いかけてますね、これはw返信遅れてすみません! (2021年6月29日 10時) (レス) id: 378303e13b (このIDを非表示/違反報告)
つばめ - 読んでてやっぱり面白いです 高専編で甚爾の高専講師として恵達1年ズの絡み+親子のはちゃめちゃな絡み読んで見たいです (2021年6月28日 23時) (レス) id: e61b67cd9c (このIDを非表示/違反報告)
mimi(プロフ) - こんにちは!いつも楽しく読ませて頂いてます、七海の恋の行方が気になります^ ^更新楽しみにしています! (2021年5月24日 4時) (レス) id: 37e8de3853 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アカツキ(猫) | 作成日時:2021年3月17日 12時