魔王様！ヒーローになるってよ！！にっ！！【僕のヒーローアカデミア】 (ページ6)

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『散らして嬲り殺す・・・ね、中央の広場と各フロアの敵、たくさん集めたようだけど数でオールマイト先生を倒すつもり？さすがに無謀じゃね？』

「まさか、とっておきのモノを用意してますよ・・・あれはただの捨て駒です」

『捨て駒か・・・うん、いいセッティングだけど舐めすぎだな』ﾌｯ

「何です？」

引っかかった。

相手の思考がこちらに向くようにハッタリとは言い難い言葉で誘い込んだ甲斐があったな。

時間の問題だけど

『オールマイト先生だけじゃなくて、ここには他のプロヒーローもいるんだ。まさかそれを忘れたとは言わないよな』

「えぇ、君たちに応援を呼ばせる訳もいかないですからね」

『だからアンタのような"ワープ系の個性"が防ぐって心もとないと思うね』

「・・・」

『この人数に防ぎる事が出来るのか』

「・・・・・・・・・・ふ」

『！？』

黒いモヤがまた広がり、そこから人が現れる。

黒髪に黄色の瞳、そして美しい青少年はこちらを見やった。

「1人だなんて、いつ言いましt」

＿＿＿＿ｶﾞｷﾝｯ！！！！

「！？」

黒いモヤも、クラスメイトも、先生も驚いた。

何故か・・・それは。

『ちょっまっ！！今アンタの仲間が喋ってただろ！？！？』

「・・・」

笑顔の青年が俺に剣を振りかぶったからだ。

これに対して、俺は魔王特有の影の剣で防ぐ。
影の剣は勇者に対抗するために出来た、勇者の正義の剣とは正反対の剣だ。

ちなみに使いにくい。

『ぐっ・・・なんだよコイツっ！！』

青年の剣を押し返しては切りかかられ、押し返しの繰り返しが続いた。

青年の瞳には俺しか映らず、他のみんなに向かなくて安心はするが・・・いやそれより、黒いモヤの様子だとこれは予定外の行動だったようだ。

予定だとたぶんだが青年の力を見せつけ残りの生徒の戦闘心を削ぎるものだったのだろう。

「雅義勇_ﾏｻｷﾞﾕｳ_！！」

『っ！！』

黒いモヤが叫ぶのと同時に、俺は中央の広場の方へと押されていった。

ﾄﾞﾝｯ！！！

「天魔！！」

『あ、相澤さっ！！うぉっ！？』

相澤さんの近く倒れた俺は声を続ける事無く、青年・・・雅義勇に攻撃された。

避けたが。

「やっと・・・」

『は』

「やっと見つけました、魔王・・・私です。

＿＿＿＿＿＿貴方を殺した勇者です」

そう言って向けられた笑顔は、はるか昔、前世で見た正義感のある顔ではなく狂気に満ち溢れた顔であった