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「ほんと、俺さ
Aが他の男のものになったりするの嫌なんだよね
きっと
自分でもビックリするくらい・・・
俺、Aに対しての独占欲強いかも」
・・・部長
それって私のこと・・・
私は大きく深呼吸をし思い直す
「私はものじゃありませんっ」
「あー、今ね、多分そう言うと思った
ごめん、撤回する」
「それに部長の１番にはなれませんから」
「・・え」
思わず言ってしまった私の口
あぁ
バカだ
でも、お互いにこの年齢だもん
社会的常識もわかってる
このまま、ただ好きだけじゃ、一緒にはなれないし
社会的制裁を受けてまで、つき進むほど
茨の道を歩く人生なんて無理
「あの・・・冷めちゃうからごはん先にしませんか？」
「あ・・うん」
私はそっと部長から離れて
キッチンに戻り
フライパンのハンバーグを
お皿に移した
「見てください部長っ
めちゃめちゃ美味しそうですっ」
「あぁ・・うん
美味しそうだね」
部長が作ったような笑顔になったのがわかる
「ヤダな部長
そんな顔しないでくださいって」
「は？してねぇし」
「してますよ。ほら運んでください部長」
「部長って・・・・」
「じゃあ、翔くん、運んで？」
「翔くんって・・・」
「じゃあ、翔ちゃん？翔さん？翔っ」
クスっと笑った部長
「こないだちゃんと名前で呼んでたのに」
「うーん、どうしても会社にいる時間が長いので
部長の方が言いやすいです」
・・・嘘
私はにっこり笑う
だって、名前で読んだら
そこで上司と部下の関係が一気に壊れ
新しい関係を構築するのが怖いだけ
きっと・・・
後戻りができなくなる
だって
こんなに好きなんだもん
部長が思っている以上に
私の方が独占欲が強くなる
掃除したのも、手の込んだ料理を作ってるのも
きっと・・・知らず知らずのうちに私は
部長の奥さんにマウント取ってるんだ
「ほらっ、翔くんっ、食べますよ」
「ていうか、おまえバカにしてんだろ」
「してないしてない、翔くんっ
ちなみに、今、「翔くん」の後ろにはハートマークつけてますから」
「なんだよ、それ
あはは、まぁいいや、食べよう
しかしっ、マジでうまそうだなぁ」
「でしょでしょ、あー私もやっと飲めるーっ」
そう言って、私はビールを冷蔵庫から取り出した
冷蔵庫の中をのぞいてる私は
今、きっと複雑な顔してる
嫌な女だ…私って
そして、ビールを取り出して
にっこり笑う
「飲んじゃいまーす」
思いっきりプルトップを開けた
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紫姫(プロフ) - yashuchar1031さん» でも、最近美味しいものたくさん食べてるからちょっと元気かもｗ (2021年9月5日 22時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
yashuchar1031(プロフ) - かなりの選択肢ができてますしねwww楽しみにしてますw更新ありがとうございます！くれぐれも無理なさらないでください！！ (2021年9月5日 10時) (レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 莉々菜さん» 特にキャンパスシーンとか旅行とか‥登場人物も実際に友人たちをモデルにしたりしてますｗもちろん、脚色してるので物語ですが、読んでくださる方が、まるで一緒に仲間たちと過ごしてる感覚をリアルで感じていただけたらなぁと思って書いてますｗほんと嬉しいです。 (2021年9月5日 0時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
莉々菜(プロフ) - え！実話なんですか？ちょっとまた見たくなっちゃったなぁ!!見させて頂きます！！ (2021年9月3日 21時) (レス) id: e9c9c4a83b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - れもんさん» れもんちゃん、どうやら、私のブレーキは壊れてるみたいで、誰かにストップをかけてもらわないと暴走してしまうみたい・・・自分で止められないってマズいなって思ってはいるんだよなぁ。でも書くのは大好き。ずっと書いてたい。ｗ (2021年9月3日 16時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2021年4月6日 17時
