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そこには
バツの悪そうに立っていた西畑君
・・・
しまった
私は動揺しながらも
「お疲れ様です」
とそう言ってにっこり彼に笑い
何も無かったようにデスクに戻った
でも内心は心臓がえぐられるくらいドキドキしていて
居ても立ってもいられなかった
デスクに戻ると雅紀と和がやいやいと
いつも通りつつきあっていて
それを楽しそうに見ている大野課長
さっきまでとは変わらない風景なのに
一気にみんなへの裏切りと後ろめたい背徳な気持ちが押し寄せる
どうしよう・・・
西畑くん、誰にも言わないよね
部長とのことばれたら
私どうしたらいい？
「ん？どした？」
にっこり笑う大野課長
「いえ、ダイジョブです
ちょっと、疲れが」
「おおっじゃあ、今日の昼飯おごっちゃろ」
「よっしゃ、さすがオッサン」
「あははニノじゃないよ
今井ちゃんだけだよ」
「なんだよ、ケチ」
あぁダメだ
みんなの顔がこんなにも見れなくなるなんて
しばらくして
コーヒーを持った部長が静かに席に着き
そして
それに遅れるように
西畑くんも、斜め前の自分の席に静かに座る
・・・
私も彼を見れないでいるけれど
きっと彼も私をみれないでいるだろう
どう思ってるんだろう
私がゆっくり彼を見ると
予想に反して
私の事をジッとみていた西畑くん
思わずお互い時が止まったように凝視してしまう
え
ちょっと、待って
従順、草食系今時男子だと思ってたんだけど
もしや、コイツは逆か
え
どうする
「部長のこと言って欲しくなかったら金出しな
金だよ、金」
みたいな
すると凝視していた彼の目がにっこりと笑う
ｄ−ｄ−ｄ−ｄ−ｄ−
かかってきた電話を取り、
「いつもお世話になっております
オリオン商事の田村様ですね」
と和から受けたアドバイス通り
対応していく西畑君
・・・
ここで動揺したら
思うつぼだ
私はなにもなかったかのように
キーボードをたたく
でも動揺して、何度も誤字脱字を繰り返す
そう、私はやってはいけないことをしてるんだと
改めて自分が背負ってしまったものの重さを知る
そしてこの先
大きな現実を目の当たりにするとは
この時はまだ思いもしなかった
ただ
もはや私の気持ちは部長一択には変わりなく
すでに後戻りができない状態になってしまっていた
あとで、さっきのことは
部長には念のため報告しておこう
大きく深呼吸し
気持ちを落ち着かせた
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紫姫(プロフ) - yashuchar1031さん» でも、最近美味しいものたくさん食べてるからちょっと元気かもｗ (2021年9月5日 22時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
yashuchar1031(プロフ) - かなりの選択肢ができてますしねwww楽しみにしてますw更新ありがとうございます！くれぐれも無理なさらないでください！！ (2021年9月5日 10時) (レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 莉々菜さん» 特にキャンパスシーンとか旅行とか‥登場人物も実際に友人たちをモデルにしたりしてますｗもちろん、脚色してるので物語ですが、読んでくださる方が、まるで一緒に仲間たちと過ごしてる感覚をリアルで感じていただけたらなぁと思って書いてますｗほんと嬉しいです。 (2021年9月5日 0時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
莉々菜(プロフ) - え！実話なんですか？ちょっとまた見たくなっちゃったなぁ!!見させて頂きます！！ (2021年9月3日 21時) (レス) id: e9c9c4a83b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - れもんさん» れもんちゃん、どうやら、私のブレーキは壊れてるみたいで、誰かにストップをかけてもらわないと暴走してしまうみたい・・・自分で止められないってマズいなって思ってはいるんだよなぁ。でも書くのは大好き。ずっと書いてたい。ｗ (2021年9月3日 16時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2021年4月6日 17時
