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「今から、豆引くので、少しそこでかけてお待ちください」


そう言って、私をサイフォンがせっとしてある前のカウンター席に誘導し
本人はそのカウンターの中に入る


壁に並べてあるたくさんの
コーヒー豆の瓶を指でなぞり
その一つを
チョイスする

そして、


「あ・・・かなちゃん?
先に休憩入っていいよ
今、お店空いてるから
さっき、新作のデザート作ってみたんだけど、
味見してもらえると嬉しい」


そう言って、あのかわいいカフェ定員に声をかける


「はい、じゅ・・・」

何か言いかけたところで
ギャルソン男は、その子に
少し首を傾けほほ笑む


「マスター・・・休憩いただきます」

「はい、お願いします」


・・・
・・・


私は、一体何を見せつけられているのだろうか・・・


しかもおかしくない?
目の前にいる客である私と
店員である女の子と

その表情は逆じゃないの?

なんだか腑に落ちずにいると
カウンターの奥で、その選んだ豆を焙煎し始め
一気に、その香ばしい香りが店内に広がった


むかつくけど、
ここのコーヒーが美味しくて、
身体が求めてしまう

その香ばしい香りにしばらく酔いしれていたら、
今度は
豆を挽く豪快な音が聞こえだす


その鳴り響く音に耳を傾けながら
私は、軽く店内を見渡す

店内で、
私とこのギャルソン男だけ・・・

今までにないことだ

・・・

まぁ、そうか、
普段この時間に行くはずもない

その間
カチャカチャとガラスが軽くぶつかる音だったり
水をくみ上げる音だったり




私は、彼のその無駄のない動作をジッと見る


そして、
私に近づき

私の目の前のサイフォンのフラスコに水を入れ
そして、周りを、ギャルソンエプロンにかけていた
白く柔らかそうな布で、そのフラスコの周りを拭き

そして、ガスバーナーを付ける

耳を澄ませば、
ガスバーナーのシューと言う音が聞こえる。

何も話さない彼

その作業音だけが聞こえる


ロートにフィルターをセットして、
そして、そこにさっき炒ってミルで粉砕したコーヒー豆を
ロートに入れる

しばらくすると、コポコポと
音がし、下のフラスコから、
上のロートに水が上がっていく


ジュワっと一瞬音を立てた途端、
さらに店内に、コーヒーの香りが広がる


私は、そのフラスコから上っていのをジッと見ていた

すると、
上のロートをかき混ぜ始めた
ギャルソン男が

「何?」


と、私に話しかける

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設定タグ: , 二宮和也 , 櫻井翔   
作品ジャンル:恋愛
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紫姫(プロフ) - ミーさん» ミーさんすいません、しばらくこちらに来てない間に、どなたかによって使用不可になってしまっていました。現在、本部に相談してますので、しばらくお待ちいただけたらと思います。 (2020年11月9日 22時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 続きが読めません…。 (2020年9月30日 0時) (レス) id: e62317eefb (このIDを非表示/違反報告)
yashuchar1031(プロフ) - だって、紫姫サンは褒めるところしか見つからないですもん(o´罒`o) (2020年8月25日 13時) (レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» はい・・・今回はマウント取りましたw真面目に書いてたら、星伸びないし、「つまんない」って言われたので、だったらここに合う作品を書いてみましょってなわけで書き始めたのですが、結局2章では私の癖がさく裂してますw無理ですねw (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yashuchar1031さん» やった♪褒められた〜、私、やればできる子なの〜ってwwwいつもありがとう (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫姫 | 作成日時:2020年7月3日 0時

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