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「いえ・・・そもそも
これ部長が買ってきて下さったものなんで」

「そうね、そうだったわ」

そう言って完全に覆ってた手をはずし
笑う

二人キリのフロアは声も響く


「あー完全に寝不足だな」

そう言って
そのカップに口をつける部長


・・・

その言葉に
再び昨晩の出来事を思い出し


ブワッと顔に熱が灯る


「あ・・・今さ
昨日のこと思い出したろ」

「まさかそんな」

そう言って私はサンドイッチを手にし


「いただいちゃいますね
ほんと、おなかすいてたから嬉しいです」


「そりゃそうだわ。もうすぐ9時になる」


「そういえば、この時間でも
NYkid開いてたんですね」


「あぁ、言われてみたらそうだな」

パクっとそのサンドイッチを咥える

「あぁ、ほんと美味しい
チリソースかなぁ」


「そうそう正解」


そして、そのコーヒーを流し込む

・・・


そう言えば
今朝のコーヒーの件を思い出す


私はくるっと椅子を回し
部長を見る

・・・


そもそも部長はスーツだし
この私ですら、
昨日部長がどんなスーツを着ていたのか思い出せない


そうだとしたら、
やっぱり、あの苦めのコーヒーは単なる偶然だったのかもしれない


「なに?」

私を見てそう聞いてきた部長に


「いえ・・その・・
昨日、部長どんなスーツきてたかなと思って」


「え?スーツ?
それは同じだけど、なぜ?」


「あ、いや・・・
そうですよね、普通スーツってそんな毎日着替えないですよね」

「いや、俺は結構
着替える方かも
まぁ・・・昨日は仕方ないけど?」


そう言ってフと笑った部長


・・・
・・・

「あ・・・でも」

そう言って、デスクの上のネクタイを指す


「言われてもめんどくさいから
ネクタイだけは変えた・・・」

「え?・・・どこで?」


「どこでって・・・あぁ
朝、
コーヒー並んでる時に気が付いて
そこでだったかな」


・・・

・・・


「それが何?」


「いえ?別に
部長は用意周到なんだなって思って」

「あはは
いや、普通じゃねぇの?
カバンの中に、
替えのネクタイは入れてるよ」


「そうなんですね
知らなかった」

と言いながらも
もう脳裏には、あのツンとした
NYkidのギャルソンの顔が思い浮かんだ


私は、それをかき消すかのように
むしゃむしゃと
サンドイッチを口に入れる


「おいおい、
マジでそんなに腹減ってたのかよ」


「そんな訳なかろう」



「ってどこの言葉だよ」


そう言いながら横で笑う部長が
そっと立ち
私に近づいた・・・

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設定タグ: , 二宮和也 , 櫻井翔   
作品ジャンル:恋愛
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紫姫(プロフ) - ミーさん» ミーさんすいません、しばらくこちらに来てない間に、どなたかによって使用不可になってしまっていました。現在、本部に相談してますので、しばらくお待ちいただけたらと思います。 (2020年11月9日 22時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 続きが読めません…。 (2020年9月30日 0時) (レス) id: e62317eefb (このIDを非表示/違反報告)
yashuchar1031(プロフ) - だって、紫姫サンは褒めるところしか見つからないですもん(o´罒`o) (2020年8月25日 13時) (レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» はい・・・今回はマウント取りましたw真面目に書いてたら、星伸びないし、「つまんない」って言われたので、だったらここに合う作品を書いてみましょってなわけで書き始めたのですが、結局2章では私の癖がさく裂してますw無理ですねw (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yashuchar1031さん» やった♪褒められた〜、私、やればできる子なの〜ってwwwいつもありがとう (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫姫 | 作成日時:2020年7月3日 0時

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