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解けたチーズにナイフを入れ
そして、その下のトーストに当たると
サクっと音を立てた

その音だけでも
十分食欲をそそった

チーズを絡め
口に運ぶ

悔しいけど
想像通り、美味しい。
サラダも彩りが綺麗で

それも口に運ぶ

あんなこと言われなかったら
きっと最高の朝食だったのに、

私は、ある程度口にしたあと
湯気がうっすらと見える

そのコーヒーを口にする

チーズの濃厚さで
まったりとした口の中で

そのコーヒーの苦みと酸味が
スッキリさせてくれた


もう一口、口に含むと
より一層、口の中でそれが広がる


それと同時に
私の頭も確かにスッキリしてくる

・・・

私は、ゆっくりと自分の服を見る

確かに・・・
このまま行けば
わかる人にはわかるかもしれない・・・

時計を見ると
どう考えても、自宅に帰って戻ってくる余裕はない

「・・・有休、ここで消化しちゃう?」

と頭に過るけれど、
ここで休んだりしたら、

きっと後から来る部長が気にするかもしれない


俺、意識されてる?なんて思われても
面倒な事になる

私は思わず、肘をついた左手で、
眉を薬指でこする


どうしたものか


視線を感じ、
カウンターの方を見ると

私を見て

「何か?」

というわざとらしい表情をこっちに向けられ

私は姿勢を正し
ついていた肘を下げ
フォークを手にとり
クロックムッシューに手を付ける

とりあえず、
チーズが解けてるうちに、
食べてしまおう





どんどんと満たされる
私のお腹


サラダも平らげ、
グラノーラが少入ったヨーグルトも
綺麗に平らげる


普段、家で食べる朝食より、
かなりボリュームがあって

その満腹感は相当なものだった



そして、もう一度、
コーヒーカップを手に

一口、一口とゆっくり
味わう



食べたら、
ここを出て、
コンビニに行き、足りない化粧道具を買って
もう少しだけ髪もアレンジしなおそう


そして、もし何かちょっかいかけてくる人がいたら、
友人と家で飲んじゃって
そのまま寝ちゃったと言うことにしよう


え・・・
でも、私がそのまま来たってことは、
部長もそのままなんじゃない?


2人、そんな状態だったら
勘のいい人だったらバレてしまうんじゃないだろうか

どうしよう
社内恋愛ですら、あまりバレたくない環境なのに
ましてや、遊びとはいえ
私がやったことは・・・・


考えるのを拒否するかのように
私は、そのコーヒーを口にした


悔しいけれど、このコーヒーのおかげで
私は会社に行く前に気づくことができた

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設定タグ: , 二宮和也 , 櫻井翔   
作品ジャンル:恋愛
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紫姫(プロフ) - ミーさん» ミーさんすいません、しばらくこちらに来てない間に、どなたかによって使用不可になってしまっていました。現在、本部に相談してますので、しばらくお待ちいただけたらと思います。 (2020年11月9日 22時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 続きが読めません…。 (2020年9月30日 0時) (レス) id: e62317eefb (このIDを非表示/違反報告)
yashuchar1031(プロフ) - だって、紫姫サンは褒めるところしか見つからないですもん(o´罒`o) (2020年8月25日 13時) (レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» はい・・・今回はマウント取りましたw真面目に書いてたら、星伸びないし、「つまんない」って言われたので、だったらここに合う作品を書いてみましょってなわけで書き始めたのですが、結局2章では私の癖がさく裂してますw無理ですねw (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yashuchar1031さん» やった♪褒められた〜、私、やればできる子なの〜ってwwwいつもありがとう (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫姫 | 作成日時:2020年7月3日 0時

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