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笑いを堪えているのか
部長の肩が小刻みに揺れる


「笑うところじゃないです」

「え?そこは、笑うとこはねぇでやんす
じゃねぇのかよ」


「それじゃあ、江戸っ子じゃなくて
怪物くんのドラキュラじゃないですか」


「あはははは、ごめん
もうムリ・・・」


そう言って大笑いする部長


すると、チャイム音がなり


「あ・・・絆創膏かな?」

と、ドアの方に向かった部長


私は
再び水を飲む

今度は、ペットボトルの半分近くまで、
一気に流し込んだ

バタンとドアが閉まる音が聞こえ

そして、
さきほど同様、ジーっと
自動ロックがかかる音ともに

部長が部屋にもどって来た


気まずいまま
私はうつむく



そして、部長は
ゆっくり私のところに行き

私の足元に胡坐をかく

そして、
口元右に少し傾け
とがらし私を見あげる


「部長、そんな床に座ったら
すいません、その・・・どうぞ」

と、
ベッドの横にずれようとすると


私の両手をゆっくり包み
さらに私を見る


「あのさ・・・
その・・・俺を満足させるサービスなんて
頼んだ覚えねぇし・・・
ましてや、それが業務の一環としてさせることなんて
ねぇし」


「すいません・・・」


優しく手を包んでくれる
部長の手のひらは温かくて


「自信って何?」


「私、こんなんだから、
女としての魅力が無いじゃないですか・・・」


「どこが?」

「どこがって・・・その」


「ほら、答えられねぇじゃん。
ていうかさ」

そう言って
包んだ手に軽くキスをした部長


「・・・」


「そもそも、魅力を感じない女だったら
わざわざ、こんなセッティングしないでしょ
まさか、それも気づいてないとか?」

「いえ・・
それは流石に
私もそれなりの・・・
経験はありますんで」


そう言うと
噴き出した部長


「ほんと、Aっておもしろいね
会社では見せない部分をどんどん出してくれる」



「すいません」


「だから、謝らない
むしろ、俺としては嬉しいけど」


「う・・嬉しいですか?」


「あぁ、すんごくレアで
会社の連中にはAがこんな子だって
みんな知らねぇだろ?
俺だけが知ってるって感じで、まぁ優越感みたいな」


「なんですか、それ」


「ん?そりゃ、優越感でしょ
普段見ない顔を見せてくれるんだから
そんな顔しない」


そう言って笑う

「他の人には見せれません」


「じゃあ
もっと見せてよ
俺にしか見せない顔」


そう言うと包んでいた手は
今度は私の頬をつつみ
ゆっくりと唇を重ねた

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設定タグ: , 二宮和也 , 櫻井翔   
作品ジャンル:恋愛
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紫姫(プロフ) - ミーさん» ミーさんすいません、しばらくこちらに来てない間に、どなたかによって使用不可になってしまっていました。現在、本部に相談してますので、しばらくお待ちいただけたらと思います。 (2020年11月9日 22時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 続きが読めません…。 (2020年9月30日 0時) (レス) id: e62317eefb (このIDを非表示/違反報告)
yashuchar1031(プロフ) - だって、紫姫サンは褒めるところしか見つからないですもん(o´罒`o) (2020年8月25日 13時) (レス) id: 4cc73d8fe3 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» はい・・・今回はマウント取りましたw真面目に書いてたら、星伸びないし、「つまんない」って言われたので、だったらここに合う作品を書いてみましょってなわけで書き始めたのですが、結局2章では私の癖がさく裂してますw無理ですねw (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yashuchar1031さん» やった♪褒められた〜、私、やればできる子なの〜ってwwwいつもありがとう (2020年8月22日 18時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:紫姫 | 作成日時:2020年7月3日 0時

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