追想-TUISOU-１０ Secretな彼女番外編 (ページ18)

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「何が違う？
お互い都合のいい時に
会って、楽しんで
じゃあね？
私、、このまま続けてたら、
ずっとずっと一生、この関係なきがして」

「それは違うって
俺は・・」

「俺は？」

リンが冷静に俺に詰め寄る

「ほらすぐに言えないじゃん」

「それは、リンがそうやって詰め寄るからだろ？」

「ごめん・・・
でも、まぁ、実際私ももうそんな話聞きたいわけでもないし」

「とりあえず、俺が言いたいのは、
ちゃんと付き合いなおそう」

・・・

リンが俺を見た

俺はもう一度
ゆっくり伝える

「今度は将来のことも含めて、
関係を戻したい、曖昧な関係じゃなくて」

俺がそう言うと

リンがゆっくりと首を振った

そして

「うまく言えないんだけど
やりたいことが見つかったとういか
それどころじゃないというか」

・・・

これも想定内のことだ
3年もこじれた関係だ
ゆっくりほどいて結び直すしかない

「そのためにポルトガルかよ」

「そう、自分の気持ちを確かめる予定だった」

「自分の気持ち？」

意外な答えだった

「私には、やりたいことがあって、
最初は、翔と曖昧な関係のままでもいいかなって思ってた
でも、これから先のこと、考えたら
キチンと別れた方が、私のためなんじゃなないかなって、
うううん、私だけじゃななくて、翔の為でもあるかもしれない」

「それはちゃんと俺と付き合った状態でもいいじゃん」

「今はまでは、大阪と、東京だったけど・・・
私ね、翔、会社辞めたの」

「え？いつ？」

「この春・・・」

「てかさそういう事どうして俺に言わないかな」

「それは、それだけの関係だから」

その言葉が俺を突き刺した

「それで、ここ」

そう言って床を指をさし
そして続けてこう言った

「ここに、私は、拠点を置くことにしたの」

「ここって・・・ボルドーってこと？」

「そう」

「え・・・
そんな急に？」

・・・

「急じゃないよ、
翔には言ってなかっただけ」

・・・

「私ね、卒業旅行、で、さとみと、
みんなより、先に、出発したの覚えてる？」

「ああ、女子旅を満喫したいって」

「あの時、すでに、
この土地に目をつけてた、いつか、ここに住むために
下見に来てた」