叩きつける ページ14
黒い形のいい足
シャワーが勢いよく床をたたきつけ
湯煙が立ち上がり、それを浮きだたせた
俺は
そこに怒りなんてないはずなのに
下腹部あたりに爪をかけ一騎に勢いよく破ると
「ひっ」
思わず息を飲んだAが小さく悲鳴を上げた
黒い足から、白いまっすぐなラインが艶めかしく内腿あたりまで何本か走る
「足・・・開いて」
俺がそう言うとフルフルと首を横にふった
「いいいから開けよ」
なぜか
急に耐え難い怒りが俺の心を支配し始める
「和・・・いつもの和じゃない・・・・」
そう小さな声でいったAに
「何？
俺が怒りを表したらダメなわけ？」
そう言うと
思いっきり、首を横に振ったA
「しょうちゃんなら、
言う事がきけて、俺なら、ダメなわけ？」
絶対二度と口にしないと決めていた名前が
俺の口から出てきた
「そんなことない・・・」
「どうだか？
Aは、しょうちゃんのいう事は聞くじゃねぇかよ、昔から」
Aの
目が大きく見開いた
「んだよ、図星かよ・・・何？そんなにしょうちゃんに支配されてるの？
何？ここまで来てやっぱしょうちゃんのこと思い出しちゃった？
言えよ・・・何も答えられねぇのかよ」
・・・
「言えって、ってんだろうが？」
俺は、
どこにぶつけていいのかわからない気持ちとともに
罵声を上げる
さっきまで・・・
あんなに嬉しそうにパイを一緒に選んでたってのに
俺も、意味がわかんねぇ
どうなってんだ俺・・・
「ほらいいから、開けって」
俺は・・・
今、Aに何をさせてるんだ？
「早くしろっていてんだろうが」
そう言うと観念したのか
ゆっくりと、明日を少しだけ開いたA
「もっとだよ・・」
俺がそう言うと
自分の胸のあたりで祈るように両手を組んだA
そしてさらに足を5センチほど肩幅程度に広げた・・・
俺の心が・・・少しずつ壊れていくのがわかった
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結愛(プロフ) - 和くんの立場を思うと、やるせないです。しょうくんに依存することでしか生きられない主人公に、少しだけ私と似た部分をかんじました。 (2020年3月3日 20時) (
レス) id: 790ab34727 (このIDを非表示/違反報告)
結愛(プロフ) - とても面白いお話でした。最後の3話から訳が分からなくなって、何度も読み返しました。和くんの中の主人公が好きという気持ち、しょうくんの部屋での出来事などは全部記憶からなくなってしまったということですよね。しょうくんと主人公の存在も和くんの中から消えた。 (2020年3月3日 20時) (レス) id: 790ab34727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2020年2月14日 21時
