23 ページ23
その日は、リビングでテイクアウトした食材と、
そして、
さとみが、以前に来たときに買い込んでいたアルコールで、
乾杯をした
話は、学内のテラスにいるのと変わらず
しょうもないことに花を咲かせた。
「あ、そうそう部屋割なんだけど」
ほろ酔いになっていたさとみがそう切り出した。
「一応、一人一部屋あるから、そこはシェアハウスみたいな感じでってことで・・・
リビングは、共通の部屋なのと、
バスルームは1階のみで、
あ、でも2階はシャワールームはある
入るときは、・・そのお互いに声かけしないと、
血を見ることになるってことで・・・」
「血を見るって・・どういうことだよ、あははは」
大笑いする、黒川
「どうせ見ても減るもんじゃねぇし」
「違う、翔がよ」
「え？」
「別に私のを見たかったら、見せてあげるけど・・」
「え？見せてくれるの？」
黒川が、悪ノリをする
「バカじゃない？」
「いや、おまえ見せてくれるって。」
「そうじゃなくて、万が一、
黒川、あんたが確認しないで、
リンが入ってる時にバスルームあけてごらんなさい？
翔にブっころされるから」
「・・・確かに」
そう言ってまるでムンクの叫びの絵画のように
両手を頬に添えて
俺を見る
「たぶん・・・生きて返さないと思う」
そう言った俺に
「ほら、これさ、普通さ、
そんなことねぇしってならないわけ
でも翔は。」
「ならない」
「リンに対する執着心がすごい・・すごすぎる」
「リンは困らないの？」
「え？私？
どうだろ、普段、一緒にいることが少ないから、そこまで気にならないかな」
「あ・・そっか」
そう・・・俺らが二人でいる時間なんか
一か月に数えるほど
しかも、その時間のほとんどが裸だ・・・
「でも、よく続くよね、もう1年でしょ？」
「だな？」
「そこまでベッタリじゃないからかも・・・」
「私たちから見たら、相当ベッタリだけどね」
「でも正直、よく世間に知られず、きてると思うわ・・」
・・・
「それは・・まぁ、みんなのおかげだからだよ」
俺がそういうと
「あ・・今本当にそれ思ってる？」
「思ってるから、言ってるの」
そう、この仲間がいなかったら、俺らは続くどころか、付き合いもしなかっただろう
なんせ
俺は、石橋を、叩いて、叩いて、
叩きすぎて、壊れるタイプだからだ・・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1371人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫姫(プロフ) - yuri125さん» そうなんでしすよね、南の島、どうしてあんなにも開放的になれるのかまた、海っていうのも・・・えへへへへへ (2019年8月26日 23時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» 環境が変わると、その時の価値観も変わってしまうもので、ただ答えを出すのは難しい、そんな時期を黒川くんに代弁してもらいましたｗ若いっていいなｗ (2019年8月26日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
yuri125(プロフ) - 南国に行くと、人って開放的になって、大胆になるのですよね。翔君とリンちゃんも仲がますます深まってますなぁ〜若いってすばらしいですね。更新ありがとうございました。まだまだ残暑は続きます、お身体ご自愛くださいね。 (2019年8月25日 19時) (レス) id: 12d47efacf (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - 人それぞれに 悩みや事情があって しかも 大きかったり小さかったり。いくら 幼馴染でもやっぱり男の子って あまり話さないのかも。弱い所を見せたくない的な？ 高校から付き合って来た彼女と 大学入ってから気の合う仲間として過ごして来た相手…気を使わないのは？ (2019年8月23日 8時) (レス) id: 6d9a56911b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - あやさん» ありがとうございます、バタバタしてますが、なんとかっていうか、どんどん自分で忙しくしてますｗあああああぁぁぁｌ (2019年8月20日 22時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫姫
| 作成日時：2019年8月6日 0時
