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「月曜日、午前中、仕事休みとるからさ、
病院行こうか」
「・・・え？」
「だから、病院
・・ほら、コイツ一度診てもらった方がいいんだろ？」
「あ、うん
そうなんだけど
でも、いいよ、私一人で行けるし」
「んなわけには、いかないでしょうよ
ま・・一応」
「一応？」
「関わっている以上さ
やっぱね・・見てみたいじゃん、
その・・・コイツがどんなやつなのか」
そう言って顎で私のお腹をさす
・・・
「ありがと」
「・・・」
和は、何も言わずただ、ぎゅっと手を握った
「あぁ、マジで腹減った、とりあえず、飯」
「えぇ、少し時間かかるかも」
「え。」
「じゃあ、先に、お風呂入る？」
「飲みたい」
はぁ
「何よ」
「わがまま」
「そんなの今に始まったことてないでしょうが」
・・・・
ふふ
思わず笑ってしまった私に
「何さ」と猫背気味の和
「なんでもない」
「あっそ」
ふふ
いつもと変わらない
私たちがそこにいた
そう、これがセイカイ
何を基準かはわからないけど
私が選ぼうとしてる道は
マチガッテはいない
少しずつ、また歩きだす。
キュっとにぎる和の手を握り返す
最近、手を繋ぐようになって
なんだか今さら恥ずかしいけれど
それでもいい
和と同じ歩調・・・
しばらく、そうやって二人で歩くと
目の前には
自分のマンションが見えてきた
私はそのマンションをジッと見る
・・・
「どうした？」
「あ、いや、このマンションも近々お別れかなぁって思っただけ」
働き初めてから、住んでるから
たくさんの季節を過ごしたことを
思うと、
少しだけ寂しくなった。
そして、
あの海が見える実家を離れてからも
ずいぶん経ったんだなぁと
改めて思う
休日、町に出ることが楽しみで仕方がなかった
のに、住み始めたら、普通の毎日
「やっぱ寂しいな」
と、思わず口にしてしまう
「そうだな・・まぁ、俺としては、今日にでも引っ越してほしいけどね」
その言い方が
ついさっきとはあまりにも違い
違和感があったので、和の方を見ると
和はまっすぐ、睨み付けるように先を見ていた
そして・・・
「はぁ・・・おまえの会社、個人情報ダダ漏れだな・・・」
「え？」
和が
静かにそう言った先には
あの日から姿が見えなくなった翔が、マンションの前のガードレールに
持たれて立っていた
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紫姫(プロフ) - ゆり:)さん» キャラクターが動きすぎて。今、書き手も混乱してますwまさか紅い月で、こんなに長くなるとは思ってなかったので、自分でもビックリです (2018年9月13日 6時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - 嘘だらけ……これから真実が明かされていくのでしょうか。色々と謎が深まれば、確実に間違いのないことだけしか信じられなくなっちゃいますよね。でも、さよならしないで翔ちゃーーーーん！涙 マンションでの和との会話が気になりまくりです！ (2018年9月12日 7時) (レス) id: 0e888923d2 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆーみんさん» するどーいwでも実はフェイクも今回は置いてますwなんせ最近読者さんが紫姫の癖を読み取ってくださるので、紫姫もあの手この手wよかったら次の章でもお待ちしてます♪いつもありがとうございます (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - せいこさん» せいこさんっお久しぶりです♪読んでいただけてたんですね。嬉しいです。１番の初期に書いたangelシリーズぐらい、私もてんやわんやしてます。久しぶりにノンリアルを書くのもいいですねw (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - サチさん» はじめまして。来ていただいて、ありがとうございます。実はもとは、別のところに映画の脚本のコンペにだす予定だったものですが、諸事情で間に合わず、お蔵入りしてた分を占ツク用に書き直してます。他の作品はリアルが多くてここではコミカルな作品が多いですw (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年8月23日 20時
