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「和？飲み直す？」
「そうだな」
私は、ソッと和の手を離すと
和は離れた途端
再び、私の手を引き
そのまま抱き寄せた
「・・・ごめんな」
「え？」
「本当、ごめん」
そう言って、力なく笑った和
「どうして和があやまるの？」
「いや・・きっとAは嫌な思いしただろうなぁって・・・」
・・・
・・・
私は、首を横に振った
「俺のこと嫌いになった？」
私を覗きこむようにそう聞いた和
さっきまでの和とはまるで違う人のようだった
私は、そこでも首を横に振る
「俺・・・最低だよなぁ・・・」
そう言って、天井を見上げた
最低・・・じゃないよ
最低なのは私だ
「そんな・・・
和は、翔が同窓会に来ること・・・
知ってたんだね」
そう言うと
「あぁ、
でも最低だろ？」
「そんなことないよ、
言ってくれたら、私、同窓会なんて行かなかったし・・・」
「嘘つけ・・・毎年楽しみに、おまえ行ってんじゃん」
「・・・でも、今回聞いてたら・・・」
「いいの、それは」
・・・
・・・
そして、もう一回ギューっと力強くだきしめた和
「もう少しだけ、こうさせて・・・」
珍しかった
耳元で、和の吐息が聞こえる距離
そして、鼻から空気を吸い込む音が聞こえ
「俺さ・・・焦った」
「・・・うん」
たぶん、それが、
ここ数週間の和の行動の理由
「焦らなくても・・・大丈夫だよ」
「・・・いや」
・・・
・・・
「俺、わかってるよ、Aの心の中で、翔ちゃんが消えないことぐらいさ」
とくんとくんと心臓がなる
「でも、それでも、２人でいたらなんとかなるって思ったんだけどさ、
実際、会うとさ・・・翔ちゃんに勝てる気がしなかった・・・」
「・・・そんなことない」
私だ
私が、和を焦らせたんだ
「俺さ、本当、男としても最低なことしたと思ってる・・
でも、こうでもしないとさ」
・・・
・・・
「でも俺はAを守り続ける自信だけはある・・・
１０年・・・揺るがなかった、この想いだけは・・・って今日は送りだしたんだけど
翔ちゃん見て思ったよ、
翔ちゃんもさ・・・いまだにAの事忘れられないんだなって・・・」
・・・
・・・
「もう１０年だぜ、１０年の間、会うことも無かったのに、
まるで、ずーっと付き合っていたような目だった・・・」
・・・
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紫姫(プロフ) - ゆり:)さん» キャラクターが動きすぎて。今、書き手も混乱してますwまさか紅い月で、こんなに長くなるとは思ってなかったので、自分でもビックリです (2018年9月13日 6時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
ゆり:)(プロフ) - 嘘だらけ……これから真実が明かされていくのでしょうか。色々と謎が深まれば、確実に間違いのないことだけしか信じられなくなっちゃいますよね。でも、さよならしないで翔ちゃーーーーん！涙 マンションでの和との会話が気になりまくりです！ (2018年9月12日 7時) (レス) id: 0e888923d2 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆーみんさん» するどーいwでも実はフェイクも今回は置いてますwなんせ最近読者さんが紫姫の癖を読み取ってくださるので、紫姫もあの手この手wよかったら次の章でもお待ちしてます♪いつもありがとうございます (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - せいこさん» せいこさんっお久しぶりです♪読んでいただけてたんですね。嬉しいです。１番の初期に書いたangelシリーズぐらい、私もてんやわんやしてます。久しぶりにノンリアルを書くのもいいですねw (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - サチさん» はじめまして。来ていただいて、ありがとうございます。実はもとは、別のところに映画の脚本のコンペにだす予定だったものですが、諸事情で間に合わず、お蔵入りしてた分を占ツク用に書き直してます。他の作品はリアルが多くてここではコミカルな作品が多いですw (2018年9月12日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年8月23日 20時
