＊ ページ35
「そろそろ出る？」
少しの間に思い出にだいぶ浸りながらも、
今の翔のこともたくさん聞けた
そして、
出る頃には、心の中でつっかえていたものが、
少しだけ溶けた気がした
そして、わかったのは
この１０年、私と翔は知らない世界で過ごしてきたんだなって
痛感し
１０年前の翔とのことは、
やはり思い出でなんだと、実感した
あと
痛かった足も少し回復し、次の会場までの距離ぐらいは、なんなく、歩けそうだった
「足大丈夫か？」
気を使ってくれる翔
「大丈夫・・・ありがとう」
そう言って並んで歩く
その身長差も久しぶりで懐かしかった
「A？」
「何？」
「なんかさ、１０年ってあっという間だな」
「うん、だね・・・」
そう言って、薄暗くなりつつある、
歩道を歩く
「俺さ、しばらくこっちにいるからさ、
また、ご飯でもいかね？」
・・・
・・・
これってどうなんだろう・・・
２人で会うのって・・・
やっぱりまずいよね
「うん・・・考えとく」
でも、そこは社交辞令
今はとりあえず回避しておく
「考えておくってなんだよ・・・」
「だって・・・まぁ、一応彼氏いるし？」
・・・
・・・
そう、でも、それが和だとは・・
なぜか言えなくて
「そっか・・・」
「うん」
「って、俺があきらめると思うなよ〜」
と、そう言って、私の頭をクシャっと、撫でる
「ちょっと、せっかくセットしてきたんだから、やめて」
でも、
会って初めて触れたその行動が
また、私の心をかき乱す
「ははっ、ごめんごめん、でも、そんなに変わんなくね？」
「かわりますぅ、朝、結構丁寧に巻いたんだから
もう本当、翔ってさ変わんないよね」
そう、この距離、
苦しい
「俺・・・マジで奪いにいくから」
そう言ってそのまま頭を再び撫でた
「冗談・・・」
「冗談じゃねえよ・・・
言ったろ、俺は純愛なんですぅ」
「もうその言い方からして、嘘くさい」
あはは
そう言って笑った翔だったけれど
次の瞬間、今度は手をグッと引っ張られ
一瞬で唇にキスをした
・・・
・・・
「嘘じゃねぇよ、
俺が１０年、他の女とちゃんと付き合わなかった訳・・・
今のでわかった？」
・・・
・・・
嘘
何
「ほら・・・行くぞ
俺、あの日以来、初めての参加だからなぁ
っていうか、みんな俺のこと覚えてるのかな・・・」
そう言って歩き出した翔
私は、思わず唇に力を入れて閉じた・・・
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凜(プロフ) - ああああ！！！！待って！今頃読んでいる私を許して下さい汗、そして、翔くんとニノのバチバチさが…んもぉ！すきっ！です！！！ (2018年8月29日 20時) (
レス) id: ea7207ff5a (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - フミちゃんさん» ハラハラドキドキが最後まで続きますように、書いていけたらと思いますｗｗｗ (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuri125さん» わ〜、おひさしぶりです♪いつもありがとうございます、３人の心情の移り変わりを高校時代から綴ってるので、たまに混乱してしまうこともｗｗｗラストにむかって、がんばります。 (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 葵衣さん» いつもありがとうございます、おっと、今度はニノ担の翔くん派・・・いい感じです、書き手として最高です、これからもよろしくお願いします (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - keiさん» 続きは次の章へ（２回目）ｗｗｗいやぁダメだ、ビクビクしてる・・・ (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年7月24日 22時
