＊ ページ21
「私と付き合ってるって言えばいいじゃん」
ここに来て、変な独占欲で意地を張る私
私の心は一体どうなっているんだ
「へぇ・・・ていうか、
おまえさ、この10年、同窓会で俺と付き合ってるって言ってなかったんだ」
・・・
・・・
別に言わなかったわけじゃない。
わざわざ、いう必要がなかっただけ
それに、みんな高校3年になったあの春、私と翔になにかあったなんて
知らないし、そのあと、卒業してから和と付き合ってるなんて別に興味がないに決まってる
というより、私ももしかしたら、和と同じ美優に遠慮していたのかもしれない
「別に？聞かれたらいうけど・・・」
「でも、今回は言うんだ」
「・・・それは、和が美優とややこしくなるくらいだったら、言いますけど？
ていうか、美優とそんなに親しい関係だったの？そもそも」
「へぇ、めずらしぃ
俺にそんなに興味あります？」
なんだか、少し声だけしかわからないけど、嬉しそうだった
「ねぇ、今何してたの？」
え・・・
私はパソコンに目をやり
聞こえるか聞こえないかの音で唾を飲み込んだ
「洗濯物・・・畳んでた・・・」
「そう・・・」
「そうだよ、和の部屋着とか、下着とか・・・・
あ、そろそろ部屋着新しいの買ったほうがいいんじゃないかな？って思ってさ」
少しだけ罪の意識があるのか、そんなことを言ってしまう
これがテレビ電話じゃなくて本当よかったと心から思う
「え・・いいよ、別に部屋からでるわけじゃないし」
「え？でもびろ〜んってなってるよ」
「いいの、それで」
まぁ、和はあまり気にしなさそうだけど・・・
「ふふ、でも少しは気にしてほしいかも・・・」
「え？何を今さらめんどくさい」
そう言った和
「あはは、でもさすがに、びろーんってなりすぎてるから、
今度見に行こ」
「おまえ、勝手に買ってきたらいいじゃん」
「えぇっ、いいの、キャラクターのにしよっかな？
和意外と可愛いの似合いそうだし」
「どうぞ、ご自由に」
・・・
・・・
「じゃあ、とりあえず来週の土曜ね・・・」
「わかった・・・」
タップして、電話を切ったと同時に、
和は口だけでなく、本気なんだと悟る
振り返り、寝室を見る
銀の箱は空いたまま
そして、
ＰＣから空気を取り込むようなうねる音だけが聞こえる
・・・
・・・
そうだよね・・・
これが今の私の現実
ちゃんと進まなきゃ
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凜(プロフ) - ああああ！！！！待って！今頃読んでいる私を許して下さい汗、そして、翔くんとニノのバチバチさが…んもぉ！すきっ！です！！！ (2018年8月29日 20時) (
レス) id: ea7207ff5a (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - フミちゃんさん» ハラハラドキドキが最後まで続きますように、書いていけたらと思いますｗｗｗ (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuri125さん» わ〜、おひさしぶりです♪いつもありがとうございます、３人の心情の移り変わりを高校時代から綴ってるので、たまに混乱してしまうこともｗｗｗラストにむかって、がんばります。 (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 葵衣さん» いつもありがとうございます、おっと、今度はニノ担の翔くん派・・・いい感じです、書き手として最高です、これからもよろしくお願いします (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - keiさん» 続きは次の章へ（２回目）ｗｗｗいやぁダメだ、ビクビクしてる・・・ (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年7月24日 22時
