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そして・・・学校に行き、全ての教室を探してみたけれど
もう、そこには翔の姿も、翔の名前も無くなっていた・・・
私は、学校が終わり、翔の自宅を調べて行ってみたけれど
この小さな町でも、大きな翔の家は、すでに誰も住んでいなかった
今思えば、翔は引っ越すことも、離れることも知っていたんだと思う
だから、最後に電話越しに「会いたい」という私の願いを叶えるべく、
大きな決断をしたんだろう
「あのさ、なんか焦げてんじゃないですか？」
え？
「あ、うそ、えっ」
慌てると、意味のない行動をしてしまう私
「ほら、貸してみなさいよ
ったく、何ボーっとしてんの」
そう言って、上半身裸のまま
私の隣に立った和
「ごめっ・・ありがと」
「どういたしまして」
そう言って、戸棚から慣れたようにお皿を取り出し
少し焦げた目玉焼きをうつす
私は・・・
あの日の翔の約束を待ち続けた
夏が来て、秋が来て、受験があって、
そして、卒業式まで
でも、翔の存在自体がもう消えそうになっていた・・・
どこにいるのかわからない
ただただ途方にくれていた
卒業・・・か・・・
私は、最後に２度と入らなくなった書庫を、
非常階段からみていた
そう・・・
私の中で、全て終わらせて、前を向こう
いや、向かなきゃダメなんだって決心した時だった
後ろから
和が声をかけてくれたんだ
胸にはカーネーションが刺さっていて
私は、まともに顔を見ることもできなかった・・・
すると和が
「あのさ・・・
夏祭りの時・・・覚えてるか？」って・・・
忘れるはずもなかった、
全てはそこから始まったんだから
私がうんと頷くと
「あれ・・・
あの時の言葉、撤回する
俺が好きだって言ったら、もう付き合えよ」
私より少しだけ身長が高い和が
私に向かってそう言った
「俺はAが好き・・・
だから今日からおまえさ、俺の彼女な」
確かに
あの時の私はまだまだ子どもだったんだ
だから、あの時の私には和ぐらいの強引さが、
必要だったのかもしれない
じゃなかったら、私はきっと途方にくれたままだった・・・
「急に俺のこと好きになれとは言わない・・・
おまえがまだ、翔ちゃんが好きだってことすべてひっくるめて、
俺が受け止めてやるから」
それから１０年・・・
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凜(プロフ) - ああああ！！！！待って！今頃読んでいる私を許して下さい汗、そして、翔くんとニノのバチバチさが…んもぉ！すきっ！です！！！ (2018年8月29日 20時) (
レス) id: ea7207ff5a (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - フミちゃんさん» ハラハラドキドキが最後まで続きますように、書いていけたらと思いますｗｗｗ (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuri125さん» わ〜、おひさしぶりです♪いつもありがとうございます、３人の心情の移り変わりを高校時代から綴ってるので、たまに混乱してしまうこともｗｗｗラストにむかって、がんばります。 (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 葵衣さん» いつもありがとうございます、おっと、今度はニノ担の翔くん派・・・いい感じです、書き手として最高です、これからもよろしくお願いします (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - keiさん» 続きは次の章へ（２回目）ｗｗｗいやぁダメだ、ビクビクしてる・・・ (2018年8月23日 22時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年7月24日 22時
