脚本ごっこ ページ35
俺は、一歩後ろにさがると、
ドアは重々しく開いた
「あはは」
それが何だかおかしくて
そのまま、室内に入ると、
センサーで、ドア周りの電気がつく
そして、そのそばの、スイッチに手を伸ばすと、
部屋の奥まで行くと、
そこは、少し広めのベッドルームになっていて、
目の前も、横浜の夜景が一望できる
部屋の雰囲気は、
さっきのバーと同じような感じで
まるで、イギリスの書斎をイメージしたような重厚な部屋だった
俺は、
そのベッドに
ゆっくり、Aを降ろすと
若干、覆いかぶさるような形になったので
そのままAにキスをする
Aからは、少し甘いブランデーの香りがして
きっと、今、俺からはキツいウイスキーの香りをAは感じてるんだろう
Aは、さいしょこそは、俺を見ていたけれど
その視線は、天井にあった
「ん？」
「あ・・・いや、このホテル天井にも細かい細工されてるんだなって」
そして、ゆっくり、まわりを見渡す
「どした」
「ううううん、なんでもない」
でも、そう言いながら、まるで、それは、何かを探してる・・・
いや、何かを観察してるかのようだった
「んだよ・・」
俺はAが見ていく視線に合わせるため
ゆっくり、手を握ったままベッドがおり、
そして、
そのまま床に座り、寝ているAの目線に合わせる
そして、そのままAは、目線を俺に合わせる
「翔・・くん？」
「何？」
「そのまま話して？」
「は？」
「いいから」
「は？何を」
「なんでもいい」
なんでもいいって・・・
「んな、急に言われても、そもそも・・・どうしたの？」
・・・
・・・
「あ・・・うん・・」
「何？」
「笑わないでくれる？」
「時と場合によっては」
「じゃあ、言わない」
・・・
・・・
「嘘だよ・・・どした？」
俺が覗きこむように、Aを見ると
「あ・・・それ、
そう、これ・・・」
「は？」
「あ・・・いや・・
あのね、今書いてる脚本で・・・」
「あぁぁ｢白日の花火ね」」
「そう・・・それのあるシーンのイメージが全然わかなかたんだけど、
今、ピンってきた」
「は？」
「ほら・・・今少し笑った」
いや、
このムーディーな状況で、脚本考えてたの？
ていうか、演出？
「んなことないよ？
ちなみに、どんなとこ？」
「え？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1047人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すりおろし梨。(プロフ) - バスローブかぁー 確かに 増し増しになるかも。 ウチには存在しやんけど。(笑) 甘い2人が ほんわり してて ニヤニヤしてしまう。 (2018年10月14日 12時) (
レス) id: 174b3fcc1c (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - こんにちは。こちらの翔くん、やっぱり好きです！主人公ちゃんに甘くて弱くてでも知的で。本当にお似合いなご夫婦です。そんな二人の甘いひとときにドキドキとまりません。これからもどんどん甘い時間に期待しています！ (2018年10月13日 12時) (レス) id: 8fb0672773 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ちゃみさん» 少しだけ甘めにしてます。しばらく封印してたのでw 引き続きよろしくお願いいたします (2018年10月11日 22時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
ちゃみ(プロフ) - わーい♪久しぶりに更新しててルンルンで読んでしまいましたーぁ♪ (2018年10月10日 21時) (レス) id: 3534b69c9a (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ともさん» 弾丸ですが・・・w (2018年8月30日 6時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫姫
| 作成日時：2018年7月22日 0時
