＊ ページ10
”家族には、学校で勉強するって言って出てきて
もちろん、制服でね
で、学校のカバンの中に、私服とでかける時の持ちモノを、入れてくること”
”どこいくの？”
もうこの時点で、学校でないことは確かだ
”書庫で待ち合わせな、そっから、俺、観たいものがあるから、
一緒に行こう”
映画か・・・
じゃあ、街の方に出るから
私の中でコーディネートされていく
翔とどこかに行くのは、クリスマス以来だ
”わかった”
と返すと
”じゃあ、明日”
と、そっけない言葉が返ってきて、
それ以上メールが来ることはなかった
眠れなくなった私は、
とりあえず、明日着て行く制服を、ハンガーにかけた
そして、
いつも使う小さめの黒いリュックの中に、お財布とハンカチ、少しばかりの化粧品を入れて
それを今度は、学校のカバンにいれる
音がたたないようにそっとタンスを開けて、
明日着て行く服を選ぶ
そして、
最近できたＨ＆Ｍで買った、ミニ丈のデニムのタイトスカートに
黒い１０分丈のスパッツに、上着を羽織ることにした
小さく畳んで、それも学校のカバンに入れた
そして、
机の横にある３００円で買った鏡を覗きこみ
髪に触れる
どうしよう
明日どんな髪にしていこう
でも、学校だって言ってでるから、そんなにオシャレにできない
とりあえず、
今度はゆっくりベッドに座り、横になった
そして、目をつぶるも
心がぞわぞわして、眠ることができなかった
翌朝、ボーっとしながら、起きあがり、制服に腕を通し、
キッチンに向かう
キッチンでは
お母さんが、パートに出る前で、あわただしく、家事をこなしていた
私の姿をみるなり
「今日学校に行くの？」
と聞いてきた
ドキんと一瞬緊張感が走ったが
「あぁ、うん、」
とだけ答えた
お母さんは、
時間に追われてるのか、そこまで私のことなど、気にしてる様子では無かった
「ほら片付けたいから、さっさと朝ごはん食べて」
「わかった」お
と、キッチンに行き、サランラップにかかった朝食を、テーブルに持っていった
「お母さん、今日は夕方までだから、おひる適当にできる？」
「うん、だいじょうぶ、学校の近くのコンビニで買うかも
あ、そういえば、学校の近くの駅前に、メロンパン屋さんができたんだよ」
「そう。」
お母さんは興味無さそうに返事をした
でも、私の中では、普通を装いながら、緊張して、ごはんが喉を通らなかった
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紫姫(プロフ) - Sara xxxさん» やったwへへっ。この過去ありきの10年後、しきちゃん頑張りますw (2018年7月29日 7時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
Sara xxx(プロフ) - 紫姫さん〜(T ^ T) もうだめ。泣く。何この胸が苦しくなる展開…。続きを読むべく行ってまいります！！ (2018年7月29日 0時) (レス) id: d71a440a0a (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ケイトさん» ありがとうございます。今回は久しぶりにオリジナルを書いてるので、楽しいです。オトナになった主人公ちゃんの、また違った悩みを描けていけたらと思います (2018年7月27日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» あはは、いつもありがとうございます。お宝回収、ぜひお願いいたします。中には今回はフェイクも入れてますw そう、なんと言ってもあの翔くん、何も無くして離れたりしませんw (2018年7月27日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - せいこさん» 花火は昼間にするもんですwいつもありがとうございます。若さゆえにを表現したくて、かなり今回は大変でした、なんせ私には遠い昔(;゜∇゜)これから、オトナに気持ちをシフトチェンジしていくので、スタートもしかしたら、慣らすために過去を行ったり来たりするかもです (2018年7月27日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年6月24日 19時
