過去 ページ19
「・・・わかった、
いろいろと私の過去を調べたってことだ」
「別にAについて調べたわけじゃない、
アントニオ・カサードについて調べたら、もれなくAがついてきただけ」
・・・
「で？私と彼が付き合ってたって？」
「たまたまだ」
そう、たまたま目にしただけだ
なのに
「そう、付き合ってたわ、学生の時に、でももう過去の話だし、私とアントニオは終わってるの」
とAの口から聞いたもんだから、心のどこかがズキンといたみ
「アントニオの忘れられない人ってなってるくらい、親密な関係だったんだよね」
と、あああああああああああ
俺は一体何を言ってるんだ、
ただただ、嫉妬してるだけじゃねぇか
「そうだね、そんな記事もでてたかもね」
と売り言葉に買い言葉
めずらしく、Aが俺に犯行するかのように言い放った
「じゃあ、そのまま結婚しちまえばよかったんじゃねぇの？
だって、大富豪だぜ、それに国際的にも相当の地位があるやつじゃん」
「・・・ねぇ、それ本気で言ってる？」
「言ってるよ、じゃあ逆に聞きたわ、どうして別れたのか
俺が同じ立場だったら、絶対別れないね、たぶん、世界中の女のほとんどはそう思うんじゃねぇの？」
すると、深いためいきをついたA
「・・・できるわけないでしょ、そこまで調べたんだったら、アニーがどんな家柄なのかわかるでしょ、何百年の続く侯爵の血が流れてるの、私と一緒になって、子どもが生まれでもしたら、
そこで、異国の血が混ざってしまう。だからと言って妾になるには、２０前後の私には心が弱すぎた。
だから、私はいけないって彼に言ったわ」
Aが
アントニオのことを愛称で呼んでいることに、さらに俺の心が苦しくなった
過去の事を何を俺は掘り返してるんだろう
「それからは会ってないのか？」
何をわざわざ、俺は聞いてるんだろうか
「会ったよ１度だけ、仕事で、オリンピックの東京開催が決まって日本に来た時」
って、どれだけ正直に話すんだよ、
「その時も、スペインに来ないかって言われたわ、
でも、すでにその時はりょうも生まれてたし、
それにあの時の気持ちはすでにアントニオにはなかった」
「断った・・・ってこと」
俺を見据えるAの目には強さが宿っていた。
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紫姫(プロフ) - yuriさん» ありがとうございます。そう言っていただけると、うれしいです。こちらSecretは、ネタが間取り次第再会でればいいなぁと思ってます。いつになることやらwww. (2018年5月10日 23時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
yuri(プロフ) - こんばんは！翔くんが幸せそうで幸せそうで^ ^またいつか続きをとっても楽しみにしてます！新作ももちろん読みます！ (2018年5月10日 21時) (レス) id: 94bdaf4c21 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuriyuriさん» とりあえず、この場所は私にとったら、本当ようやく見つけた居場所みたいなところなので、できる限り、続けていけたらって思ってます。少しずつですが、不器用な彼が幸せになっていくのを 伝えれてよかったですｗｗｗ (2018年5月6日 23時) (レス) id: 40b4a7f81f (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ともさん» どうも私の書く翔くんは、どちらかというと、残念な翔くんでしてｗｗｗ。楽しんでいただけたら、うれしいです (2018年5月6日 23時) (レス) id: 40b4a7f81f (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - Sara xxxさん» むふふふーん。かなり、ぷんぷん匂わせておきましたので、よろしくお願います。いや、だって、このシリーズはおそらく、ネタがつきそうにないですｗｗｗ (2018年5月6日 23時) (レス) id: 40b4a7f81f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年2月21日 23時
